ヨシムラ
山陰地方は神話であふれている。ヤマタノオロチ伝説、因幡の白兎伝説など。太陽の沈む姿を追いかけながらテントで地物を食す。鳥取から島根へゆったりと愛車W800を走らせた。
鳥取砂丘は大自然のアミューズメントだった
舞鶴若狭自動車道から一般道路へと降りた。人生2度目の鳥取だ。夏の終わりといってもまだ陽射しは強い。ヘルメットのなかの暑さを和らげようと道の駅に寄りながら地産物をあさる。“とうふちくわ”を発見。低カロリー高タンパクで、今注目を集めているとのことで、キャンプで食べるために購入した。
僕のイメージからすると、鳥取=砂丘。数年前に一眼レフを携えて訪れた時は砂紋を写すべく日の出と共に降り立った。夏にもかかわらず肌寒かったのを思い出す。今回は遅めに到着した。多くの客が砂丘を登っている姿が見えた。砂紋はあきらめて砂丘の頂上から海へ繋がる広大な景色を望む。他県では観ることのできない景色に気分爽快。やはり砂丘は鳥取に限る。
移動は国道9号。ほぼ点滅信号で、あまり止まることもなくキャンプ場へ向かう。キャンプの食材は地元のスーパーで調達した。買い集めた地物を調理して大満足のまま就寝した。
ここからが神の国出雲の世界だ。因幡の白兎伝説は大國主命と八上姫の恋愛を伝えているので、白兎神社は恋愛成就として恋する輩が参拝に訪れるとか。筆者には関係ないので、普通に参拝してヤマタノオロチ伝説八本杉に向かう。八本杉では、オロチの首に杉を植えて蘇らなくした言い伝えが残る。ゾワゾワしたがしっかり参拝した。
最後は出雲大社へ向かった。本殿は向かって正面だが、左脇道に沿って進むと本宮が望める箇所があり、実はここから参拝するのが本当らしい。知っている参拝客はこぞって集まっていた。幸魂&奇魂は縁ということを説いていた。日本に生まれたものとして一度は訪れたい土地だと確信した旅だった。
コレを食っとけ
亀の手
亀の手はどこの海でも手に入るのかもしれないが、これは鳥取の地元スーパーで手に入れた。まさに地物である。キャンプを張るならその土地に住む人々が普通に使うスーパーで食材を求めるのは必須。運よく手に入れた貝を塩ゆでにしてむしゃむしゃとしゃぶりつく。星空のもと、料亭では味わえない最高の瞬間だ。
落合 みつを
シンガーソングライター。新潟県出身。2004年メジャーデビュー。世界初の分解ギターをヤイリギターと製作する。現在、愛車W800との旅をウェブ TVで世界配信中。全国コミュニティFM7局放送中『今日はどこまで歩こうか?』詳しくは公式HPインフォメーションにて
http://information.mitsuwo.com
Web TV『落合みつをの今日はどこまで走ろうか?』
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