今日はどこまで走ろうか

日ごろはミュージシャンとして活動をしている落合みつを氏が、愛車W800に乗って日本を旅する道中で体験したことなど語る

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カワサキバイクマガジンvol.117掲載記事(2015年12月1日発売)

店の扉をくくれば、なつかしい匂いを放つディーゼル車のキハ20系が出迎えてくれる。鉄道好きじゃなくても興奮すること間違いなし。超オススメの「喫茶ろくろ」を発見!

ディーゼル車 キハ20系
長さ5mの車体をまるごと包むように建てた喫茶ろくろ。店内にはたくさんの秘密が満載。頼めば、車内だけでなく地下に潜り、下から車体を眺めることもできる構造には脱帽

中原夫妻がキハ20系のために建てた店「喫茶ろくろ」

宮崎県と聞いて思い浮かべるものの一つに日本神話がある。青島海岸には海幸彦・山幸彦の伝説や西都原(さいとばる)古墳群、天孫降臨の地など、県のあちらこちらに神話が息づいている。僕も例に漏れず、青島海岸の鬼の洗濯岩や、天の平瓮投げ(あめのひらかなげ)などをめぐった。その後、かなり驚くおもしろい店があるという噂を耳にしたので、愛車のW800にまたがり真相を確かめに向かってみた。それは民家に囲まれており、 見た目は普通の店構えをした喫茶店。少し天井が高い気がするが、あくまで見た目は普通の喫茶店である。ただし、店内には普通ではないモノがある。かつて延岡と高千穂を結んでいた高千穂線で活躍したディーゼル車、キハ20系だ。年季の入った紅色をまとった姿は、昭和で育った僕のDNAに語りかけてくるような印象を受けた。高千穂線が廃線になると知った同店の中原夫妻は、運行していたディーゼル車を引き取りに鹿児島まで行き、長さ5mでカットした車体をなんと無料でゲットしたのだ。ただし、車体は無料でも運送料は別だ。聞いても答えたがらないご主人から無理に聞き出すと、とんでもない高額の運送料で、目が飛び出そうになった。そうまでして守りたかったディーゼル車の姿をすっぽり包むように建てたのが喫茶ろくろなのである。そう、この店は、このディーゼル車のためにあるのだ。今は動くことのないディーゼル車が、僕にはこの店を守る神話のガーディアンのように思えた。

喫茶ろくろにはもう一つの顔がある。音楽好きが集まる店だということだ。ディーゼル車に見守られて地元のミュージシャンたちと僕はライブを行なうこととなる。宮崎を中心に活躍する鬼束厚太朗氏と地元の重鎮、隈田原恵二郎氏とのセッションだ。ノリ一発で奏でるセッションは、出会った時間の短さなど一瞬で越えてしまう。週末になれば音楽好きが集まり、うまいコーヒーをすすりながら音楽にひたる。紅色のディーゼル車とフォークソングのマッチングは格別だった。バイクで訪れ、ディーゼル車とコーヒーの匂いにこころを泳がせるのも一興ではないだろうか? 最高の笑顔で迎えてくれる中原夫妻と、このディーゼル車にぜひ会いに行ってみてほしい。

骨付きもも焼き

骨付きもも焼き宮崎では地鶏炭焼きが有名だが、地元人が通う店である本格もも焼き嵐坊上野町店は系列のなかでも別格だ。タイムサービス時はもも焼きにドリンクが付いて1,000円。レアで出される骨付き肉を、したたる油をからめながら食べると口いっぱいに肉の甘さが広がる。焼酎との相性抜群。セセリ焼きもオススメだ。

問い合わせ喫茶ろくろ
住所宮崎県宮崎市花ヶ島町瀬々町1253-1
電話番号0985-24-0901
落合 みつを

シンガーソングライター。新潟県出身。04年メジャーデビュー。世界初の分解ギターをヤイリギターと製作する。現在、愛車W800との旅をウェブ TVで世界配信中。全国コミュニティFM7局放送中『今日はどこまで歩こうか?』詳しくは公式HPインフォメーションにて
http://information.mitsuwo.com
Web TV『落合みつをの今日はどこまで走ろうか?』
http://www.mitsuwo.com/




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