1989 全日本MX250チャンピオンマシン
1989年、全日本選手権に登場したKX250SRは、これまでの常識を覆すフレームを採用していた。ペリメターと呼ばれるそのフレームはまるでロードバイクのようだったが、その形状は現代のモトクロッサーでは常識となっており、カワサキの先見性がうかがえる。岡部選手はニューKX250SRのデビューイヤーを制しており、そのポテンシャルを速さで実証した。
![国際A級250cc KX250SR(1989)](https://www.kawasaki1ban.com/wp-content/uploads/2020/03/1989_kx250sr_06-580x387.jpg)
フレームをタンクで覆うのではなく、フレームがタンクを覆うレイアウトのペリメターフレーム。そのレイアウトは、現代のマシンに踏襲される
![国際A級250cc KX250SR(1989)](https://www.kawasaki1ban.com/wp-content/uploads/2020/03/1989_kx250sr_01-580x387.jpg)
排気ポートの容積やタイミングを可変とすることでピークパワーと中低速を両立する3ウェイKIPSを装備するエンジンは53.5psを発揮
![国際A級250cc KX250SR(1989)](https://www.kawasaki1ban.com/wp-content/uploads/2020/03/1989_kx250sr_02-580x387.jpg)
樹脂製のタンクを2本のメインパイプで包み込むペリメターフレーム。タンクに残る細かな傷が、当時の激戦を物語っている
![国際A級250cc KX250SR(1989)](https://www.kawasaki1ban.com/wp-content/uploads/2020/03/1989_kx250sr_04-580x387.jpg)
フロントフォークブラケットはその色や質感から判断すると、マグネシウム製と考えられる。徹底的に軽量化を追求したのだろう
![国際A級250cc KX250SR(1989)](https://www.kawasaki1ban.com/wp-content/uploads/2020/03/1989_kx250sr_05-580x387.jpg)
ボトムリンク式のリヤサスペンション。コンロッドは、やはり削り出しとなっており、ワークスマシンのオーラを漂わせる
![国際A級250cc KX250SR(1989)](https://www.kawasaki1ban.com/wp-content/uploads/2020/03/1989_kx250sr_03-580x870.jpg)
倒立フロントフォークはマグネシウム製と思われるブラケットでサポートされている。ネック部はロードバイクと変わらない雰囲気
夏目健司
東海地区で雑誌の取材業務に携わる。社会ネタから街ネタ、スポーツ取材と、どんな現場にも駆けつけます。
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