MY FAVORITE GARAGE

カワサキ乗りのこだわりのガレージを紹介。

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ヨシムラ

映画『マッドマックス』で、警察官のジム・グースが駆ったZ1000のフォルムにひと目惚れし、自分のバイクライフを運命づけたと語る。1年半前に待望のガレージ付き新居を構え、バイクライフに拍車がかかる。

※文中の内容は雑誌掲載当時のものとなります

賃貸の制限の下で試行錯誤したレイアウト

新たな生活空間となる物件は1階がガレージで2階が居住スペースとなっており、上野さんにとって、まさに理想の物件だった。その時、映画『マッドマックス』で登場したジム・グースのZ1000をモチーフとしてカスタムされたゼファー1100と、ヴェルシスX250ツアラーを所有しており、以前はゼファー1100はレンタルガレージで保管、ヴェルシスX250ツアラーは当時住んでいた団地の駐輪場に置いていた。そのような保管状況だったため、盗難が心配だったが、今後の保管状況に対して安心感も大きい。

「盗難の心配がなくなったことに加え、いつでも愛車に触れることができる。あらためて、ガレージが近くにあるということは本当にいいことだと痛感しています」

ただ、ガレージライフの夢がふくらむ上野さんに問題が発生。それはこの物件が賃貸であり、賃貸ゆえの規制だった。

「何せ賃貸なもんですから何かと制約があり、自分の好みに自由に手を加えることができません。フロアにオイルのシミを残すことも、壁面に金具を打ち付けることも無理。またガレージ内での洗車も規制されているんです。さらにコンクリートの床とあって冬場の冷え込みは足に霜焼けができたほどです。暖を取るにも石油ストーブの使用が許可されなかったため、なんとかエアコンの設置許可を得て、さらにホカロンを足の裏に貼って底冷えをしのいだんです」

その状況下で、最初に手を加えたことは、約30着にも上る、グース関連のウエアを整理するためのクローゼットの設置だった。以前の家で使っていた大型のスチールラック2個をガレージの奥に組み上げ、さらに、インターネットで購入したユニットバス用のカーテンを取付け、ガレージ内の雰囲気を華やかにする。左壁面には長いポールを使ってメッシュパネルを貼り、ウエストポーチやバッグ、愛用のハンチングなどが鈴なり状態で吊り下がっていた。この他にパンチングボードを張り付けた整備用ワゴンや、食器棚を利用した物入れなどを配置。約2ヶ月を費やして工夫を凝らした棚や箱も追加された。

ガレージを入手してもっとも環境が変わったことは、バイクを眺めながら好きな酒を飲めること、そしていつでも愛車を室内でイジれること、とのことで、現在ガレージライフを謳歌中だ。

スチールラックを使い、そこにユニットバス用のカーテンを吊してオシャレなクローゼットを設置。カーテンを開くと保管されたジャケット類が現れた
土門六平

フリーランスライター&エディター




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