MY FAVORITE GARAGE

カワサキ乗りのこだわりのガレージを紹介。

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ヨシムラ

20年以上乗り継いできた愛車Z1000MkⅡの輝きがくすみ始めたことからレストアを決断する。潮風やホコリの影響を受けない環境の中での作業場求め、6畳間の壁を取り除いてガレージに改装した。

※文中の内容は雑誌掲載当時のものとなります

作業場が完成したことでレストアの世界が広がる

坂入 智さんはこれまでにZ1000MkⅡと、Z550の2台をレストアしているが、その作業場は実家の軒下、つまり屋外だった。

「風の強い日は太平洋からの強風で、作業中のバイクがホコリまみれになるし、潮風ということも相まってサビてしまう。対策として当初はカバーをかけていましたが、それでも雨やホコリにさらされました。作業はシーズンオフに行なうようにしているので、屋外では寒さとの戦いにもなります」

23年前に購入したZ1000MkⅡをレストアするにあたり、屋内での作業を行なうことを決断。2年前にガレージ作りに着手した。ガレージのベースとなったのは、空き家同然となっていた実家の6畳間だ。

「クルマ用のプラットホームにも隣接していることで、そこにドアを設けたらバイクの出し入れも簡単」という発想から、壁を排除してドアを設置することにした。

まずは土間から60㎝ほどの高さにあった畳の床畳をすべて剥がし、土間の部分に木枠を組んで目ばりもした後、コンクリートを流し込んで、作業場の下地作りを行なう。出入り口のドアの設置は知り合いの大工に依頼して観音開きのドアを設置した。バイクの出し入れの際に支障をきたさないように幅広くしてもらったそうだ。当初押し入れの棚の部分も取り払い、そのぶん作業スペースを広くすることも考えたそうだが、物置スペースにもなるかということでそのまま残した。セメントが乾くのに1週間ほど必要としたが、その後はわずか3日間というハイスピードでガレージが完成。Z1000MkⅡとZ550が運び込まれる。

「ガレージが完成して作業環境が一変しました。自分はサラリーマンなので休日の昼間しかバイクに携われませんでしたが、平日の夕方や夜にも携われるようになったことがうれしいです。さらに今週はこの辺までの作業をして…、などレストア作業の計画を立てられるようになったのが大きな収穫です」

このように環境の変化を語っている。今後の予定は「冬は電気ストーブ一つです過ごせますが、夏の暑さ対策としてエアコンの設置をしたいですね」と笑顔で答える坂入さんだった。

土門六平

フリーランスライター&エディター




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