ヨシムラ
14年に購入したニンジャZX-14Rの走行距離が6万㎞を超えたことで、ニンジャZX-14Rの国内最終モデルに買い替えた。乗り替えを機に念願だったガレージを作り、手元に愛車を保管することにした。
※文中の内容は雑誌掲載当時のものとなります
電気、水道、トイレなし、それでも満足のガレージ
これまで田中良成さんは、自身のガレージを所有しておらず、行きつけのカスタムショップにバイクを預けていたという。ただ今回、ニンジャZX-14Rの国内最終モデルの購入を機に、つねに愛車を身近に置いてカスタムを楽しみたいということで、自宅から15分ほどの位置にある、親が所有している物置小屋をガレージに改装することになった。
作業に着手したのは今から2年前のこと。築30年以上経過している物置は屋根と外張りにトタン材を使っており、サビが発生したり雨漏りしたりしていた。ただ、田中さんは近い将来、この土地を更地にして売却する予定で、その物置は3~4年ほどの仮のガレージ的存在と考えている。将来的には自宅の一角にガレージを建てる予定だ。
そんな背景のもと、改装作業は進んだ。まずジャリだった地面の整地と、コンクリート打ちから始まった。知り合いのオペレーターに頼み、パワーショベルを使ってジャリを敷いて整地した。その後、角材と板を使ってコンクリートを流し込むための枠を作った。生コンも知り合いに頼んで運び込まれ、10㎝の厚さに盛られて表面がきれいに仕上げられた。
コンクリートに関しては、本来はバイクの重みでコンクリートが割れないように、ワイヤーを入れなければならないが、田中さんはこのガレージは長くても3~4年の使用だと割り切っている。床面は奥の方から出入り口へかけて、水はけがいいように傾斜が設けられているそうだ。
生コンが乾くのに1週間かかったそうだが、その間に内張に使用する8m厚のベニヤ板を購入すれるなど、改装作業は急ピッチで進められていった。セメントの乾燥待ちを入れて、2週間でリニューアル作業は完了したそうだ。ベニヤ板や角材など内装用の材料購入にかかった費用は5万円で、生コン費用は5万円と、経費を最小限にとどめている。
改装が終了し、ニンジャZX-14Rと、奥さま用のニンジャ250が運び込まれ、ガレージライフがスタートした。ガレージ完成に喜ぶ反面、ガレージには電気も水道もトイレもない…と、若干の不便さも感じている。それでも田中さんは、電源は発電機を購入して対応し、1.6V、1550Wの出力でクーラーも使用している。水に関しては自宅からポリ容器に入れて運んでいるそうだ。こう考えると、仮のガレージにしては十分ではなかろうか。
土門六平
フリーランスライター&エディター