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ヨシムラ

ポテンシャルが向上したスーパーネイキッド

Z900で高速道路を走ると、路面からの衝撃は最適化された倒立フロントフォークとカワサキ独自のホリゾンタルバックリンクリヤショックによって処理され、車体の不快なブレなどは発生しないことに気付く。ネイキッドながら快適な高速性能だ。浜松浜北インターまで240㎞ほどの行程では疲れも感じない。

ここから再び一般道路を走り出す。並列4気筒ならではのスムーズで扱いやすい低中回転域のトルク特性によって市街地のクルマの流れに乗って走るのは容易だ。アップライトなライディングポジションによりバイクとなじむのがいつもより早いように感じた。

2020年モデル Z900 高速道路走行

車体全体の剛性感が高くサスペンションもよく動くので、高速道路での走行は安定感がある。カウルはないがメーター上のミニバイザーが風をうまく流してくれているようにも感じる

2020年モデル Z900 市街地走行

市街地の走行は得意分野のひとつ。アップライトなライディングポジションは低速での車体コントロールにすぐれ、視界も確保できる。ブレーキのタッチも良好で制動距離を短くすることができる

ライディングポジション
2020年モデル Z900 足着き
2020年モデル Z900 足着き(二人乗り)
着座位置が低めでシートの前方が絞り込まれていて足着きは良好。ハンドルがライダーに近く、大排気量車としてはかなりコンパクトな印象だ。ステップは疲れにくい高さでヒザの曲がりもキツくない(身長:166㎝ 体重:72㎏)
ヘッドライト照射性
2020年モデル Z900 ヘッドライト・ロー

ロー

2020年モデル Z900 ヘッドライト・ハイ

ハイ

LEDとなったヘッドライトはハイ/ローそれぞれ左右同時に点灯する方式。ロービームとハイビームの配光は似ていて、LED特有の白い光が広範囲を照らし夜間走行をサポートしてくれる
シート快適性&シート下
2020年モデル Z900 シート下
2020年モデル Z900 シート快適性
フロントシートはやや薄め。スポーツライディング向きだがロングツーリングでは疲れが出る場合も。リヤシート下のレバーを引くとフロントシートが外れ、バッテリーなどにアクセスできる
メーター視認性
2020年モデル Z900 メーター(昼間)
2020年モデル Z900 メーター(夜間)
カラー液晶メーターは自動調光機能を備えていて昼夜問わずハッキリと見える。レイアウトも情報を読み取りやすい。また好みにより背景色を白か黒に変えることもできる。操作は左ハンドルとメーター下部の左右スイッチで行なう
ミラー後方視認性
2020年モデル Z900 ミラー視認性

鏡面が左右幅広く配置されているので後方視認性は良好。高さも適切で目線の移動距離は少ないのもよい。鏡面の形状も死角を作りにくいものとなっている。極端に張り出してはいないので狭い所を通るときもジャマにならない

問い合わせカワサキモータースジャパンお客様相談室
電話番号0120-400819 ※月〜金曜 9:00〜12:00、13:00〜17:00(祝日、当社休日を除く)
URLhttps://www.kawasaki-motors.com/mc/
横田 和彦

1968年6月生まれ。16歳で原付免許を取得。その後中型、限定解除へと進み50ccからリッターバイクまで数多く乗り継ぐ。現在もプライベートで街乗りやツーリングのほか、サーキット走行、草レース参戦を楽しんでいる。




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