カワサキ名車列伝

カワサキが誇る伝説の名車の数々を美しい写真とともに紹介

1984-85GPZ900R/GPZ750R

Zを越えたフラッグシップがついに完成

1984 GPZ900R/1985 GPZ750R

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ヨシムラ

Z1の登場から10年。カワサキが新たなテクノロジーを結集させ誕生したフラッグシップ。その圧倒的な存在感と運動性能はまたたく間に世界を手中に収めた。そして30年以上時を経た今もなお、一線級の魅力を放ちながらストリートを駆け抜けていく。

卓越した性能とルックスはライバル不在で、またたく間に世界中のライダーを魅了していった

Z1を誕生させ、70年代のバイクシーンにおいて大成功を手にしたカワサキだったが、あらゆるテクノロジーが劇的に進化していく時代にあって、Zの栄光にいつまでも頼っていられないことは、カワサキ自身がよく把握していた。

そうしたなか、80年代目前の1979年、次世代をになうまったく新しいマシンの開発は始まった。コード・ナンバー990。かつてZ1を作り上げ、市場に衝撃を与えたカワサキにとって、この990はその衝撃を超えた存在でなければならない、ということが、暗黙のうちに宿命づけられていた。とくに心臓部であるエンジンに関しては、あらゆる点で概念を打ち消す努力が図られた。その結果、長年こだわり続けた2バルブへの固執を捨て、初めて4バルブを採用し、同時に空冷も廃止。最終的に開発陣は“水冷4バルブ4気筒こそが新時代を担う真の最速ユニット”と決断したのだった。

1984 GPZ900R
1985 GPZ750R
1984 GPZ900R
1985 GPZ750R

当然、エンジン以外にも空力、フレーム、足まわりへと新技術が続々と投入され、1983年、ついに新型マシンが完成する。そのカワサキこん身のマシンはGPZ900R“ニンジャ”と名付けられた。

そして、1984年デビュー。この独創的なスタイルに最速の走りを有したニンジャは、すべてにおいてライバル不在であり、世界中のライダーをとりこにし、各国でバイク・オブ・ザ・イヤーを手中に収めた。同年、兄弟機GPZ750Rも登場。スペックこそ空冷GPz750Fと大差ないものであったが、実測で230km/hをクリアする世界最速のナナハンはニンジャの基本性能がいかにすぐれていたかを示している。

いずれにせよ、その斬新なスタイリングと高い動力性能をかねそなえたニンジャはライダーたちの圧倒的な支持に支えられ、マイナーチェンジを重ね、なんと20年ものロングセラーをほこるマシンとなったのである。リッタークラスのスポーツバイクでこんなマシンは、地球上でニンジャをおいて他には存在しないだろう。

1984 GPZ900R

1984 GPZ900R
1984 GPZ900R
1984 GPZ900R
Z1に続く次世代の新900cc。それがGPZ900R“ニンジャ”であった。この形ができるまで空冷2バルブ〜水冷6気筒〜空冷4バルブとテストが繰り返され、90度クランクも考えられたりと、最高の最速マシンを作るために、ありとあらゆる可能性が模索された。最終的には直4・4バルブ・水冷の組み合わせが選ばれ、それが後のカワサキ、ひいてはスーパースポーツの基本的スタイルになった。さらにニンジャはモーターサイクル初のサイドカムチェーンや6速ミッションの採用、空気抵抗を限りなく減らすCd-A値(空気抵抗値)0.33を実現。16インチホイールの装着など、随所に新技術が投入され、その成果はゼロヨン10秒台、最高速は250km/h以上をマークするという当時比較するものがないほど高次元なマシンに仕上がっていた。つまりニンジャは世界を再びZ1かそれ以上の衝撃で包むことに成功したのである

1985 GPZ750R

1985 GPZ750R
1985 GPZ750R
1985 GPZ750R
日本とヨーロッパ向けにGPZ750Rも生産された。外見だけでは900Rとの大きな違いは見受けられない。中身に関してはボア・ストロークを72.5×55mmから70×48.6mmにし、パワーは77ps/9,000rpm、トルク6.50kg-m/7,000rpmとスペック的には1984年発売の空冷GPz750Fと変わらない。しかし、実際の走りは最高速230km/hをほこり、同時期の750turboよりも速く、世界初の直4・4バルブ・水冷ナナハンは世界最速の最強ナナハンでもあったのだ

GPZ900R&750Rが発売になった1984年(昭和59年)の出来事

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