人とバイクの交差点

カワサキ乗りの個性的なバイクライフを紹介していくカワサキバイクマガジン連載企画。それぞれの人間模様やバイクとの関わりかたに迫る

『YouTube』で人気の軽トラ。エンジンはなんとZX-12R!

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ヨシムラ

軽トラにZX-12Rのエンジンを搭載した動画『軽トラにNinja 1200㏄のエンジンを載せてみた』がある。ZX-12Rのオーナーの2人が製作したこの動画が大きな話題となっている。

12Rエンジンのテストが軽トラの改造の始まり

動画サイトのYouTube内のチャンネル『タカニィchannel』で公開されているのが、軽トラにZX-12Rのエンジンを搭載した動画である。今年春に公開されるやいなや、瞬く間に200万回再生され、続編もどんどんアップされて再生回数を伸ばしている。

この動画が作られるそもそもの発端は、ZX-12Rのオーナーズクラブ「200Over‘s」の関西支部長でもある、“部長さん”こと草垣久康さんが、ZX-12Rのエンジンのテストをしたかったからだという。

「中古の部品でエンジンを一基作ったのですが、そのエンジンのテストをずっとやりたかったんです。そんな時に処分する軽トラをゆずり受けたので『これに載せてみるか』と軽い気持ちで考え始めたんです。ZX-12Rのエンジンを横向きに配置して、ZX-12Rのフロントスプロケットと軽トラのプロペラシャフトをつないだら動くのでは?って。それを実際にやってみたんです」

エンジン自体の搭載やスプロケットとプロペラシャフトの溶接などはスムーズにできたが、電気系は多少苦労があったという。しかし、何とか動く状態になった時に、レーシングドライバーであり、オーナーズクラブメンバーでもある″タカニィ”こと大野尊久さんが、この軽トラを見たのだ。そのようすが大野さんのYouTubeチャンネルでアップされたのだが、それが大きな話題となった。

[ポイント]ZX-12R用エンジンに載せ換え

スズキ・キャリイに搭載されたZX-12Rエンジン
エンジンはZX-12Rに載せ換えており、インジェクションもZX-12Rのモノをそのまま使う。ガソリンタンクはZX-12Rを流用しており、軽トラの荷台下に配置している。駆動力の伝達はフロントスプロケットに軽トラのプロペラシャフトを溶接しているため、エンジンの搭載向きは必然的にこの向きになったそうだ。プロペラシャフトを介して後輪を駆動させているため、途中にあるデフやタイヤサイズなどでギヤ比を適正値に近づけている
軽トラフォンフォン

基本は僕らが楽しいからやっている!

「『ナニコレ!』って、最初は驚きましたがおもしろそうだったので『部長さん、これYouTubeにあげよう』とすぐにカメラを回して撮って、僕が編集してアップしたんです。ネタとしてはおもしろいという自負はあったので『5万再生ぐらいいったらいいね』なんて2人で言っていたのに、一週間で7万回再生され、さらにそこからは連日20万回再生されるようになって。あまりの反響の大きさにびっくりしました」

こう話す大野さん。結局、その動画は200万回以上も再生され、大野さんのチャンネル登録者も、それまで500人ほどだったのが一気に1万人を超えるほどになったのだ。こうなると、当然その続きが視聴者からも期待されるわけであり、2人はその後も動画を製作。軽トラはその排気音から“FONFON(フォンフォン)”と名付けて、草垣さんが改良を加え、それを大野さんがサーキットで走らせる。軽トラが甲高いエンジン音でサーキットを疾走するコミカルな姿や、時にはレーシングマシンと対決して好勝負を見せることで、その後も再生回数を順調に伸ばしている。

山下 博央

フリーランスライター&カメラマン




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