カワサキ特派員

巷にあふれるカワサキネタを特派員がレポート

東京湾をまたぐカワサキの技術「レインボーブリッジ」

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ヨシムラ

日常生活のなかでカワサキネタを発見しようというこの企画。今回のカワサキネタは、東京のシンボルとしても有名なレインボーブリッジだ。プラント(工場など)を開発しているカワサキだが、橋梁開発でも多くの実績を残しているのである。

東京の観光スポットにもカワサキの技術が

東京湾岸にかかる巨大な吊り橋。見聞きしたことがある人も少なくないだろう。そう、レインボーブリッジだ。今回は、この橋を取り上げる。東京のシンボル的建造物であるレインボーブリッジにも、カワサキの技術がふんだんに注がれているのである。

レインボーブリッジは、首都高速の渋滞緩和に加え、都心部と東京臨海地域を結ぶことを目的に建設された。建設には複数の企業が携わっており、そのうち、補剛桁の主構(1840t)および床組(2100t)の設計・製造をカワサキが担当している。

やや専門的な話になってしまうが、レインボーブリッジには、床組を主構に固定する方法として、剛結構造(デッキプレートを主構トラスと一体化した構造)が採用されている。これは、吊り橋としては初の構造である。

また、製造に際して、安全性を測定するためのさまざまな実験が行なわれるが、そのうちの一つであるハンガーロープ(補剛桁を吊るためのロープ)の張力測定にも、吊り橋を対象に実施された例がほとんどない振動法(起振機を用いて振動を意図的に発生させ、張力を測る方法)が用いられている。このように、カワサキの前例に縛られないモノ作りは、建造物開発においても貫かれているのだ。

カワサキも加わって開発されたレインボーブリッジは、約6年の架設期間を経て1993年に竣工した。現在では、東京湾岸地域における交通の利便性を高め、道路として重要な役割を担う一方、東京の人気観光スポットとして欠かせない存在となっている。

観光スポットとしての話をすると、上の写真のように、風景として見物するだけでもいい思い出になるだろう。とくに、日没後のライトアップされた姿は格別だ。また、レインボーブリッジには歩道が敷設されているので、歩いて渡ることも可能となっている。北側の歩道なら東京都心のビル群、南側であればお台場などのベイエリアを望みながら、散歩することができるのだ。東京の湾岸エリアを訪れた際は、眺めるだけでなく、ぜひレインボーブリッジを歩いてみよう。

補剛桁とは

補剛桁
補剛桁とは、吊り橋において橋桁の安定性および剛性を高めるために設けられる部分のことで、主にトラス構造が採用される。橋梁は長大になればなるほど風の影響が大きくなるので、設計時にはさまざまな条件下で風洞実験が繰り返される。
レインボーブリッジはお台場と、港区芝浦を結んでいる。歩道も併設されており、歩いて渡ることも可能だ。東京観光に訪れた際は立ち寄ってみてはいかがだろう



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