何気なく利用しているもののなかにもカワサキが発見できる。今回発見したのは高速ジェット船!!
日本の海を飛ぶ、カワサキ製の高速ジェット船
走り出すと船体が海面から浮き上がり、水中にある翼だけで走行。その姿から海を飛ぶと形容される高速ジェット船・ジェットフォイル。もともとはアメリカのボーイング社が開発したボーイング929というモノで、ジェットフォイルというのはニックネームのようなもの。その後、川崎重工がボーイング社から製造・販売権を得て、1989年に国産第1号となるジェットフォイルが誕生。15隻を建造した。しかし、以後は新造されず、船は老朽化などによって、その数は少なくなっているのが現状だ。
そのような状況で、東海汽船は4隻のジェットフォイル・セブンアイランドを所有しており、そのなかの“友”と“大漁”の2隻が川崎重工製となる。現在は、東京・熱海から大島・利島・新島・式根島・神津島航路で活躍中だ。セブンアイランドはすべて、外装のデザインがカラフル。友は手をつなぎあったようなイラストが描かれ、大漁には大漁旗にあるような太陽が描かれているのだ。
バイクは積めないが東京から大島なら1時間45分で訪れられ、レンタルバイクがあるので、島内ツーリングが楽しめるぞ。
高速ジェット船のしくみ
船体が浮き上がる仕組みは上のイラストのとおり。一度乗ってみたことがあるが、船体が浮くなら、かなり揺れるのかと思ったら安定していて、快適だったのに驚いた
船内のようす。東海汽船の高速ジェット船は全席指定となっている。なお、トイレ・自販機はあるが、展望デッキなどはなく航海中は外には出られない
製造プレートでも川崎重工製ということがわかる。こちらはセブンアイランド大漁のモノで、1994年に建造されたモノ
セブンアイランド大漁の船内には、外装デザインと同じイラストが飾られている。デザインを担当した画家の柳原良平氏は、トリスウイスキーのキャラクターなども手がけている
高速ジェット船でいける伊豆大島はこんなところ
“日本の渚百選”などに指定されている筆島海岸。ポツンとある岩は、筆島火山の火道を埋めた凝灰角礫岩が海食から取り残されたモノ
岡田港の目の前にあるお店では、ちょっと一息したいときやおみやげを買いたいときに便利。島のモノを使った手作りジャムが販売されている
島の南西部にある地層切断面は、昭和28年に行なわれた大島一周道路の建設工事中に偶然発見されたモノ。高さ約24m、長さ630mの大きさ
伊豆大島に訪れた際、地元の人たちの多くがお勧めしていたのが裏砂漠。黒い火山岩で覆われたそこには壮大な景色が広がっている