カワサキ特派員

巷にあふれるカワサキネタを特派員がレポート

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ヨシムラ

日常生活にひそむカワサキネタを紹介するこの企画。今回紹介するのは、陸上自衛隊に採用されている偵察用バイクだ。このバイクはKLX250をベースにしている車両なのだ。

有事の情報収集に活躍! カワサキ製偵察用バイク

今回紹介するカワサキネタは、陸上自衛隊が所有する偵察用バイクだ。このKLX250をベースにされた偵察用バイクは、1999年に陸上自衛隊に導入され、陸上自衛隊独自の装備品が採用されている。

基本的な走行性能などは、ベースとなっているKLX250から変更はない。しかし、装備品はベースモデルとは大きく異なり、偵察用バイクならではの工夫がほどこされている。

KLX250をベースに陸上自衛隊独自の装備をそなえる偵察用バイク。地表が割れてできた地隙などの悪路であっても任務を遂行することが可能だ

採用された装備品のなかでも偵察用バイクならではの独自性を強く感じられたのが、無線機入れと管制灯だ。この偵察用バイクが実際に配備され情報収集任務に当たっている第1偵察隊は、無線機入れに積み込まれた無線機を使い、無線通信で連絡のやり取りを行なう。無線機は同時に大勢へと伝達できるため、現場の状況などをすばやく各方面に伝達することができ、大変有効なのだ。

リヤに配置された管制灯は、夜間に行動をする際に、灯火を最小限にして走行するために採用されている。この管制灯からは、わずかな光のランプが点灯しており、これにより距離感やブレーキ状況の判断・確認を行なう。左がテールランプに該当し赤色、右がブレーキランプに該当し白色に発光する。

その他、ヘッドランプガード、ナックルガード、フロントガードなどの各ガードを採用。これは砂利の跳ね返りや障害物などから、ヘッドライトやエンジン、手や足を保護することを目的にされている。これにより、破損などによるトラブルやケガを防止し、任務遂行を妨げる状況を回避しているのだ。

偵察用バイクは、実際に2015年の関東・東北豪雨や2016年の熊本地震で、被災状況の確認や経路偵察で活躍したそうだ。なお、今回紹介した偵察用バイクは、朝霞駐屯地の陸上自衛隊広報センター、りっくんらんどで常時展示されている。

装備品の展示や自衛隊グッズも販売



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