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ヨシムラ

思いのままに走らせる充実感が味わえる

2018年モデル Z900(ZR900B) 市街地での走行

市街地での走行は視界が広いアップライトなポジションがプラスとなる。危険を察知し、回避するときの操作を容易にしてくれるのだ。またブレーキのコントロール幅も広く、スピードの微調整がしやすい

そのまま一般道路を走り、燃費計測を行なう。一般道路ではスムーズな発進トルクと扱いやすい低中速域、軽量な車体が威力を発揮する。軽い操作感のアシスト&スリッパークラッチと5段階に調節できるクラッチレバーとの組み合わせは、市街地のストップ&ゴーを快適なものとさせてくれる。ハンドル切れ角も確保されているので狭路での切り返しも余裕のひとこと。駐輪場からの出し入れも問題なく行なえるなど、リッタークラスのバイクとしてはかなり取りまわしやすい部類であることが確認できた。

市街地を抜ける幹線道路はトラックで混み合っていたが、流れに乗って走るのは苦じゃない。今回のルートでは東日本大震災で被害を受けた場所を通り、まだ大掛かりな工事が続いている様をあちらこちらで目撃した。そんな風に周囲を見ながら走れるのはZ900が体の一部のようになっているから。乗り始めてから身体に馴染むまでの時間がかなり短かったことは記しておきたい。


ライディングポジション
2018年モデル Z900(ZR900B) ライディングポジション

シートの前方が絞り込まれ、低くなっていることから足着きは良好。着座位置とハンドルが近いのでリッターバイクとしてはコンパクトな印象のポジションになる。ステップは疲れにくい高さだが、かなりバンクさせないと接地しないだけのクリアランスもある。(身長:166cm 体重:70kg)

引き起こし
2018年モデル Z900(ZR900B) 引き起こし

900ccも排気量があれば車重もそれなりにある。万一倒してしまったら引き起こしは大変だ。それでもマスの集中化がなされているためギュッとしたバランス感になっていることと、ハンドルやシートカウルが握りやすい形状なので、比較的支えやすいといえる

取りまわし
2018年モデル Z900(ZR900B) 取りまわし

スペック上の車両重量は210kgとなっているが、実際に取りまわしてみると不思議なことにそこまで重さを感じない。ハンドルの高さが適正なことやマスの集中化が図られていることなどが理由だと考えられるが、これならばパーキングでの移動でも問題は起きにくいだろう

荷かけフック
2018年モデル Z900(ZR900B) 荷かけフック
2018年モデル Z900(ZR900B) 荷かけフック

スポーツネイキッドながら、リヤフェンダーとタンデムステップ部に荷かけフックが装備されている。タンデムシート自体が小さいので大量の荷物を積む時はそれなりの工夫が必要だが、市販のシートバックなどを固定する時にはかなり役立つ装備だ

ミラー後方視認性
2018年モデル Z900(ZR900B) ミラー後方視認性

ハンドルのスイッチボックス付近から左右に広がっているため、後方視認性は高い。端はバーエンドよりも外側だが、狭い所を抜けるときもジャマには感じなかった。外側の下がカットされているミラーのなかには死角ができるものもあるがZ900はほぼ問題はなかった

問い合わせカワサキモータースジャパンお客様相談室
電話番号0120-400819 ※月〜金曜 9:00〜12:00、13:00〜17:00(祝日、当社休日を除く)
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横田 和彦

1968年6月生まれ。16歳で原付免許を取得。その後中型、限定解除へと進み50ccからリッターバイクまで数多く乗り継ぐ。現在もプライベートで街乗りやツーリングのほか、サーキット走行、草レース参戦を楽しんでいる。




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