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FXを通してみた角Zに息づく思想と魅力

1979 Z750FX(Z750D2) サイドカバー

こうして見てみるとFXのみならず、Z1R、MkⅡの3台に共通して言えることは、乗り手に媚びていない、妥協していない造りがあることだ。

少なくとも、あのシート高や幅広さ、タンクをもっとスリムに造ることは、いくら70年代に発売されたバイクとはいえ当然できたはず。そこをあえてデザイン優先としたことや、単に足着き性をよくすることで万人に受け入れやすくするためだけに妥協しなかったかは、乗ったときにどのライディングポジションが一番旋回しやすいか、安心感があるか、そしてそれらのニュートラルなポジショニングを、あのシート高や車高で巧みにバランスさせていることからも想像がつく。そのカワサキというイメージを貫き通している造り込みこそが、いわゆる“男のカワサキ”と呼ばれるゆえんではないかと思うし、当時の開発者がこのバイクに対し、やはり真剣に取り組んだのだろうという、ロマンにも似た部分がひしひしと伝わってくる。それが、今でも色あせていないことがすごいと思うのは、おそらく僕だけではないはずだ。

確かに新しいバイクに比べたら、ひとつ一つのパーツの精度やクオリティは劣っているのかもしれないけれど、それぞれに宿したモデルのまとめ方や、操る楽しさといったキャラクターは、現行モデルと比べてもひけをとらないんじゃないかとも思う。

セカンドジェネレーションと呼ばれる、角張ったデザインを持つ空冷Zの試乗では、現在までつちかわれてきているカワサキらしさの原点を見た気がする。そんなことが脳裏に焼き付いたのだった。

主なスペック一覧

型式 Z750D2
全長×全幅×全高 2,180×900×1,190mm
ホイールベース 1,495mm
最低地上高 150mm
シート高 810mm
乾燥重量 246kg
エンジン 空冷4ストロークDOHC2バルブ並列4気筒・746cc
ボア×ストローク 64.0×58.0mm
圧縮比 9.0
最高出力 70ps/9,000rpm
最大トルク 5.7kg-m/8,500rpm
燃料タンク容量 18ℓ
変速機 常時噛合式5速リターン
キャスター/トレール 25.5°/87mm
ブレーキF/R ダブル/シングル
タイヤサイズ/F 3.25-19
タイヤサイズ/R 4.00-18

※掲載当時から一部表現を修正しています




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