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MkⅡと相似形の兄弟車。その魅力はZ2直系の伝統にも似ていた

1979 Z750FX(Z750D2) 試乗インプレッション

車格は若干小さく感じるものの、実際には750ながらMkⅡとほぼ同じである。重量的にも差はないが、走り込んでみると軽さを演出する造り込みがなされている印象をうける。このへんは、先に記した出力特性と相まってコーナリングに転帰しているようにも思う。MkⅡと同等のブレーキユニットと、よく動くフロントサスペンションのレスポンスが、それを支えているのである。また、そういったFXならではの特性は、旋回時の内向性が強かったりだとか、強いといってもオーバーステアリングなものではなく、人間の感性に近い感覚を受けた。そういったキャラクターは、思い返せば感性に訴えかける走りを身上としていたZ2とよく似ている。

車体に関しては日進月歩の進化で剛性面やブレーキ性能はZ2とは比べものにならないレベルに達しているが、ことエンジンでいえば、中速域から上にかけてはトルクの山を複雑に描きながら荒々しく吹け上がるZ2のフィーリングを色濃く残しながらも、決して扱いにくいものではなく、独特のテイストをもっている。また、Z2もそうであったように、そこから生み出されるコーナー進入時の接地感やトラクションという部分を、インフォメーションとして乗り手へリニアに伝えてくる造りが、いかにもカワサキらしい。

このインフォメーションの部分が希薄になると、バイクとの対話という部分でも、ライダーがそのバイクに直感として感じる魅力の部分でも、バイクそのものを楽しむ醍醐味が薄れていってしまう。すなわち、それが魅力のないと思われるモデルを生む病巣ともなってしまうことでもある。




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