- 試乗・車両解説
- 2020年7月14日
- カワサキイチバン編集部
- カワサキバイクマガジンvol.81掲載記事(2009年12月1日発売) 写真:武田大祐
グラマラスなボディと斬新なデザインがワイルドにライダーを刺激する
ヘッドライトとテールライトのデザインは、いまや初代Z1000から受け継がれる伝統的なイメージで構築される
テールランプにはLEDを採用し、すぐれた被視認性の実現を目指した
キーシリンダーはタンク前方のくぼみに隠れるように設置される。この位置にしたことで、メーターを極限までハンドルバー近くにすることができた
インナーチューブ径φ41㎜の倒立フロントフォークは、圧縮側減衰力調整機能を新たに追加し、フルアジャスタブルとされているのだ
ハンドルバーはセンター部が太く(28.6㎜)、グリップ部は細い(22.2㎜)、ファットタイプだ。必要な剛性の調整と、迫力あるルックスを実現するためのものだ
チルティングインストゥルメントパネルと呼ばれる液晶メーターは、ライダーの好みに合わせて工具を使用することなく、3段階に角度調整が可能
オレンジレンズが何とも印象的。デジタルスピードメーター、バースタイルのタコメーター、オドメーター、デュアル
トリップメーター、燃料計、時計を装備
タンデムステップのステーは、マフラーステーと利便性の高い荷かけフックもかねている。さらに、リヤブレーキのリザーバータンクガードも兼ねるのだ
リヤフラップ各部には大胆に肉抜きをほどこし、軽快感を演出。また、手を差し込んで車体を支持できるよう、シートカウルにくぼみが設けられている
斬新なデザインを持つサイレンサー。09モデルにくらべて容積は約2/3のサイズと、大幅に小型化され軽快感を高めているのだ
ブレーキは、φ300㎜のペタルディスクとラジアルマウント4ポッドキャリパーを装備し、強力かつ高い操作性を持つブレーキを目指している
ホリゾンタルバックリンクリヤサスペンション。熱の影響を受けにくいよう排気系から離され、リンクを介して水平に近い角度にすることでマスの集中化にも貢献
シート下のアンダーカバーには、“Z”の文字が刻まれる。のぞき込まなければ見えないが、こういった遊び心がZ1000のキャラクターを作り上げているのだ
サイドフェアリング上方にあるエアインテークは、吸入空気をエンジン熱の影響を受けずに取り込むためのもの
インテークがライダーに近い位置にあるので、迫力ある吸気音が聞けるはずだ
リヤアクスルには、2009年モデルまでとは違って、カワサキ伝統のエキセントリック式チェーンアジャスターを採用している。スイングアーム自体は軽量なアルミ製だ
歴代Z1000
初代Z1000は、ZX-9Rのパワーユニットを953㏄までスープアップし、当時は600㏄並みとされたコンパクトな車体に搭載するハイパフォーマンスネイキッドとして登場
2代めは、スーパースポーツゆずりのパフォーマンスの高さはそのままに、ワイルドなエンジンのレスポンスを扱いやすくチューニングするなどして、車体各部を熟成させた