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大柄なポジションが乗りこなせと挑戦的にライダーへ問いかけてくる

1979 Z1000MkⅡ(Z1000A3) 試乗

ハンドリングに関してもう少し加えるならば、普通に流しているだけでも乗りやすかったことを挙げておく。Z1Rがアンダーステア傾向にあるのに対し、MkⅡはわりとニュートラルな印象だ。これはフロントに再び19インチホイールを採用していることと無縁ではないはずだが、こと攻めの走りを楽しもうとする場合は、二次旋回を引き出す走り方をしてやればいい。大径の19インチだけにどうしてもフロントタイヤの内向性が弱くなってしまうのは仕方ないとして、リヤタイヤの接地感を逆に確かめながら、二次旋回している間のアクセレーションをうまく利用して、ガッと寝かせながらもクイックにバイクを曲げていくのだ。具体的には、MkⅡはトルクがあるバイクなので、定常旋回のバンク中にアクセルを少し絞り込んでやると、マシンが内側へ入り込んでいく。逆に19インチの安定性を活かしながらも、定常旋回中に二次旋回を引き出してあげれば、スピードレンジを上げても楽しく走れることだろう。

1979 Z1000MkⅡ(Z1000A3) サイドカバー

こうして走ってみると、やはりいいバイクだなということを実感させられる。デビューからかなりの年月が経っているわけだが、コンディションさえよければ、こんなにキビキビと走る(走らせる)ことができるんだなということを感じることができた。リアルタイムで知る当時よりも現在のほうが、かえって空冷Zを味わい深く体感することができるのでは? と思う部分もあるけれど、多くのカワサキ乗りに今でもこよなく愛されているバイクの一つであり、なぜそんな古いバイクに固執するのかと思う反面、乗ってみるとそれは単にスタイルだけではなく、そういったMkⅡのよさを知ることができる。この部分が、まさにライダーへ伝わるインスピレーションになるわけで、このことが、愛される理由として一番大きいのではないだろうか。

名車と言われるモデルは、カワサキの長い歴史の中に数多くあるが、“男カワサキ”を地でいくような武骨さを男性的な魅力として昇華させているこの時代の空冷Zの中にあって、Z1Rも含め、このMkⅡもまさしく名車と呼ぶにふさわしい資質を体感することができた。

主なスペック一覧

型式 Z1000A3
全長×全幅×全高 2,180×900×1,180mm
ホイールベース 1,490mm
最低地上高 155mm
シート高 815mm
乾燥重量 245kg
エンジン 空冷4ストロークDOHC2バルブ並列4気筒・1,015cc
ボア×ストローク 70.0×66.0mm
圧縮比 8.7
最高出力 93ps/8,000rpm
最大トルク 9.1kg-m/6,500rpm
燃料タンク容量 18ℓ
変速機 常時噛合式5速リターン
キャスター/トレール 26°/87mm
ブレーキF/R ダブル/シングル
タイヤサイズ/F 3.25-19
タイヤサイズ/R 4.00-18

※掲載当時から一部表現を修正しています




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