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ヨシムラ

最強エンジンを抱いた第二世代Zの底力

1979 Z1000MkⅡ(Z1000A3) 試乗

まずエンジン。これはコンディションが新車なみという影響もあるが、それを差し引いても、エンジンの回り方がシャープで、アクセルレスポンスが格段にいいことがわかる。マイルドというわけではないが、全体的にトルクがあるタイプの吹け上がり。それでいてパワー感も鋭く、高回転域ではグイグイと前へ出るような爽快な伸びが楽しめた。トルクカーブがドカンと盛り上がるZ1Rも個人的には捨てがたい気がするが、このへんには両者に明らかなキャラクターの違いを感じるところでもある。

進化しているなと一番感じさせられたのは、ブレーキがよく効くという点だ。ブレーキングを開始した時の、効力が立ち上がる初期制動でカツンとしっかり効くから、格段に安心感がある。また、これはコーナリングにもつながってくる要素ともなるが、ブレーキングして一次旋回に入っていく場面でも、この効力とフロントフォークの動きがいいことと相まって、ノーズダイブからバンキングまでのしやすさが感じられた。ただし、ハンドルがかなり高めに設定されていて、コーナリング時の抑え込みという部分ではどうしてもワキがあまくなってしまうことが今一つであった。




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