Z900RS(2018年モデル) インプレッション

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カワサキバイクマガジンvol.130掲載記事(2018年2月1日発売)
写真:関野 温

カワサキ伝統のスタイリングと最新メカニズムが融合したZ900RSは、今一番ホットなバイクと言っても過言ではないだろう。多くの人が注目しているそのネイキッドでさっそく1,000kmを走破した。

懐かしさと新しさ、コンビネーションの妙

Z900RSに注目しているライダーは非常に多い。Z1を彷彿させるこのバイクの発表を知り、リターンを決めたという年配ライダーがいるかと思えば、このスタイリングに新しさを感じ購入に踏み切ったという若いライダーもいる。なんとも不思議な魅力を持っているのだ。かく言う私もかなり気になっている。というのも80年代の空冷4気筒カスタムが流行った時代を経験しているので、倒立フロントフォークや極太ホイールが装着されたネイキッドを見るとドキドキしてしまうのだ。ゆえにかなり前から本誌編集部に「Z900RSで連載企画の1000kmをやらせて!」と猛アピールしていた。念願叶い走りに行くことになったのだが、出発時間を聞いてビックリ。何と朝4時30分だという。この超寒い時期に鬼だな…、と心のなかでつぶやきつつもZ900RSと長時間過ごせることにワクワクするのだった。

なんといってもここがポイント
Z900RS なんといってもここがポイント
集合管から吐き出される大排気量4気筒車特有の図太く連続したサウンドにはゾクゾクしてしまう。単気筒や2気筒の歯切れよい排気音も嫌いではないが、なじみ深いこのサウンドを聞くと否応なくテンションが上がる。しかもZ900RSはカワサキ初のエキゾーストサウンドチューニングがほどこされたモデル。ぜひ体感してもらいたい。

極寒の朝は人間のみならずバイクにとってもキビシイ。キャブレター時代のバイクであれば始動にコツも必要だったが、現代のバイクは一発でエンジンがかかり、安定したアイドリングを奏でる。もちろんZ900RSも例外ではない。しかしここに落とし穴がある。エンジンがスムーズだからといって、すぐに車体全体が本来の性能が発揮できるわけではないのだ。冷えたタイヤのグリップ力はまったく期待できないし、サスペンション内のオイルも固いため動きが悪く、つっぱったようになる。その状態でいつもどおりに走り出すと転倒のリスクが高まるのは言うまでもない。この時期は私もとくに注意し、車体全体を暖めるよう慎重にペースを上げるようにしている。

Z900RSは、砲弾型2連アナログメーターの中央に液晶画面がある。ギヤポジションや燃料計のほかに燃費や航続可能距離、外気温などさまざまな情報を表示することができるのだ。メーター一つとっても古さと新しさをうまく融合しているなと感じる。そしてこんな季節は路面コンディションを知ることができる外気温計が役立つぞ…、と言いたいところだが、1度という表示を見て、寒さにテンションが下がる。この時ばかりは知らない方が幸せなこともあるんだなと思ったしだいだ。

メーター視認性
Z900RS(2018年モデル) 砲弾型メーター 夜間
Z900RS(2018年モデル) 砲弾型メーター 昼間

アナログ式のスピード&タコメーターは直感的に読み取りやすい。夜間も針と文字盤の輝度が高いので見誤ることもほとんどなかった。ギヤポジションや燃料計、オドメーターなど多くの情報が表示される中央の液晶画面の形は、Z1のメーター間パネルに似ている

荷かけフック
Z900RS(2018年モデル) 荷かけフック
Z900RS(2018年モデル) 荷かけフック

従来のネイキッドならツインショックの取付部となっていたであろう場所とリヤウインカー前部の計4ヶ所に荷かけフックが裝備。前方のフックはスタイリッシュだが後方のフックはややゴツく、使いやすいものの、やや野暮ったい印象。ZRX1200ダエグのように収納できればよかったのだが…

ヘッドライト照射性
Z900RS(2018年モデル) ヘッドライト ロー
ロー
Z900RS(2018年モデル) ヘッドライト ハイ
ハイ

LED向けに専用設計した丸型ヘッドライトを採用。これが非常に明るい。とくに光が左右方向へ広がるため夜間も不安がない。前を走っていた副編・井田が「後ろからの照射光がクルマみたい」と話していた。通常のハロゲンバルブをLEDバルブに変えただけでは得られない明るさである

ヘルメットホルダー
Z900RS(2018年モデル) ヘルメットホルダー
キーロック式のへルメットホルダーを標準装備。使い勝手も良好でちょっとした買い物などのときには便利だ。欲を言えば昔のカワサキ車のようにタンデムライダーのため左右2ヶ所にあると最高だった
クラッチ操作性
Z900RS(2018年モデル) クラッチ操作性
アシスト&スリッパークラッチを採用しているため、クラッチ操作は大型バイクとは思えないほど軽い。おかげでツーリング後半になっても左手が疲れて困ったという事態にはならなかった

都内の編集部を出てすぐに首都高へ上がる。マフラーから吐き出される集合サウンドに包まれながら全身で寒風を切り裂いていく。上体が起きたポジションは決して高速向きではないが「ビッグバイクに乗っているぞ」という満足感と、心地よい緊張感を味わわせてくれる。私は身が引き締まる思いで西へと向かった。

問い合わせカワサキモータースジャパンお客様相談室
電話番号0120-400819 ※月〜金曜 9:00〜12:00、13:00〜17:00(祝日、当社休日を除く)
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横田 和彦

1968年6月生まれ。16歳で原付免許を取得。その後中型、限定解除へと進み50ccからリッターバイクまで数多く乗り継ぐ。現在もプライベートで街乗りやツーリングのほか、サーキット走行、草レース参戦を楽しんでいる。




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