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想像以上にフレンドリーな乗り味

市街地を駆け抜け、峠道に差しかかる。スポーツライディング好きな自分には楽しみな瞬間だ。ここで持ち味である低中回転域の豊かなトルクと鋭いレスポンスが活きてくる。アップハンドルをねじ伏せるように寝かせると気分は80年代のスーパーバイクだ。しかし今どきのバイクらしくハンドリングは素直でバンク中の安定感も非常に高い。また好感を持ったのはピッチングモーションなどの挙動がわかりやすいこと。車体をコントロール下に置いておけるので、初めての峠道でも不安を感じずに楽しめたのである。

Z900RS(2018年モデル) 走行シーン
倒立フロントフォークやリヤのモノショック、17インチホイールなどにより動きは完全に現代のバイク。進入でハードブレーキをかけてもよれず、トラクションもしっかりかけられるので脱出速度も速い
Z900RS(2018年モデル) 走行シーン
Z900RSの魅力は、大型バイクを操る魅力を多くのライダーに体感させてくれることと、腕に覚えがあればスポーツモデルと互角に渡り合えるほどの高いポテンシャルを秘めていることだ

旅の後半、気になることがいくつかあった。一つはステップ位置の関係か足の付根が痛くなったこと。今まで他車で感じたことはなかった。これは、僕は普段、前傾姿勢のスポーツバイクに乗る機会が多いからだろう。もう一つは発進時のトルクフィール。力強い加速感を得られる反面、疲れてきたときなど思った以上に前に出てしまいギクシャクしたことも。まぁ、こちらも慣れでカバーできる範囲ではあるが。

走る余力を十分に残したまま1000kmの行程をクリアした。到着後、あらためて眺めているとリヤシートにテントやシュラフを無造作にくくりつけ、遙かなる北の大地に向けてフラリと旅立ちたくなった。これほどロマンを感じさせてくれるバイクもめずらしい。二日間の生活でその魅力にすっかりヤラれてしまった。

シート快適性
Z900RS(2018年モデル) シート
座面が広い段付きシートは居住性がよく、1,000km走ってもお尻が痛くなることはなかった。タンデムシートも肉厚で座り心地はよい。オプションでシート高が35mm高くなるハイシートが用意されているので、背が高い人はそちらの方がフィットするかもしれない
ハンドル切れ角
Z900RS(2018年モデル) ハンドル切れ角
上に径が太いアウターチューブがくる倒立フロントフォークを採用しているにもかかわらず片側35°の切れ角を確保。これは正立フロントフォーク採用モデルと大差ない数値だ。通常走っているときはもちろん、Uターン時にも不満は感じない
取りまわし
Z900RS(2018年モデル) 取りまわし
大型車としては比較的軽い部類なうえにハンドルが高いこともあって力を入れやすく、取りまわしは良好。重量マスの集中も効いているのだろう、押し歩きの最中にふらつくこともなかった。これなら駐車場からの出し入れもあまり苦にならないだろう
たそがれ度
Z900RS(2018年モデル) たそがれ度
火の玉カラーに塗り分けられたティアドロップタンクやスラッと伸びたテールカウルなど、往年の名車を現代風にリファインしたスタイルに思わず見とれてしまう。「オレのバイク、カッコイイぜ」と心から思えるのだ。この存在感は新たなZの歴史を刻むものだと確信できる
燃費
Z900RS(2018年モデル) 燃費
近年のバイクはインジェクション噴射量などの制御をコンピューターによってきめ細やかに行なうため燃費はかなりよい。Z900RSも例外ではなく、大型バイクとしては良好な数値をマーク。とくに市街地ではトルクが太い低中速回転域を多用したため伸びたと考えられる
高速道路 17.46km/ℓ
一般道路 20.24km/ℓ
ガソリン満タン航続距離 344.1km
Z900RS(2018年モデル) インプレッション
歴史あるデザインと現代のメカニズムが融合した新世代のZ。900ccといえば現代ではミドルクラスに近い排気量だが、存在感はフラッグシップと同じレベルかそれ以上。撮影中に通りがかった人に「カワサキの新型だ!」と注目されるシーンにも何度か遭遇した。
問い合わせカワサキモータースジャパンお客様相談室
電話番号0120-400819 ※月〜金曜 9:00〜12:00、13:00〜17:00(祝日、当社休日を除く)
URLhttps://www.kawasaki-motors.com/mc/
横田 和彦

1968年6月生まれ。16歳で原付免許を取得。その後中型、限定解除へと進み50ccからリッターバイクまで数多く乗り継ぐ。現在もプライベートで街乗りやツーリングのほか、サーキット走行、草レース参戦を楽しんでいる。




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