2011年、東日本大震災が発生した。あれから9年。まだ復興は終わっていない。ライダーの和が復興を後押しする。
情けは人のためならず。存分にみんなが楽しんだ
2回目の開催となる東北復興・群馬大室バイクチャリティミーティングには、開始時間の前からたくさんの参加者が集まってきていた。当日朝までの雨がウソのように快晴な空の下、気持ちよさそうに走ってくる。
このイベントは、GPZ900Rのみ忍者と呼ぶ会を中心に、プレシャスと単車塾が協力。主にSNSで参加を呼びかけた。チャリティに賛同したみなさんが大勢集まってきた。
駐車場入り口で募金をして会場に入る。たくさん集まったバイク達を眺め、久しぶりに会える人や初対面の人との交流に花が咲いた。
主催者が企業ではない同ミーティングにおいて、驚くのはブースの数と参加者へのサポートだ。飲食ブースも複数出店し、ピンストライプやケミカル、オイルやアクセサリーなど豊富な内容だった。そして受付には手指の消毒、マスクが無料で用意されていた。
イベント中、一番の盛り上がりはチャリティオークション。驚くようなお宝出品もあった。購入した方の中にはバイクのシートにテープで貼り付けて持ち帰る人もいたほど。
終了後に帰る人をまだ残る人が見送る光景が多く、参加者たちの充実感が伝わった。
会場入り口で募金をするところから始まる。立っているスタッフのみなさんもバイクを見ながら、バイク談議を楽しむ。この日を象徴する光景だ
とにかくたくさんのバイクで駐車場は埋め尽くされた。会場からあふれてしまうのではないか、と心配して駐車スペースを工夫するほどの台数だった
この日一番多かったのはGPZ900R。“GPZ900Rのみ忍者と呼ぶ会”のみなさんがたくさん集まり、交流を深めていた
イベント終了後にプレシャスのみなさんの記念撮影用に並んだところ。来場したバイクが多いので、終了後に撮影していた
ブースエリアの入り口に並べられたカスタム車は大人気。オーナーがいる時は、質問にも答えてくれるのでさらに多くなった
チャリティオークションに出品されたお宝の数々だ。有志の方々から寄せられた物も多い。展示してある段階でスタート価格は表示されていないが、いろんな方が気になっていたようだった
ピンストライプのブースでは、ヘルメットに入れてもらう人も。作業しているところを眺めているのも非常に楽しい。仕上がりも手さばきも芸術的だ
受付には手の消毒ができるようにと消毒液、そしてマスクが用意されていた。マスクが破れた時や万一忘れてしまった場合に対応するためだ。感染症対策も十分考えられていた
イベントが終了し、帰っていく参加者。まだバイク談義が尽きない人たちが見送っている。深まった交流が生み出した光景だ
青森に住む神さん。前日、雨の中を9時間かけてやって来た。気温7度の中を走り切るだけの楽しみがあった
協力した“単車塾”のみなさん。イベントの枠をGPZ、カワサキ、そしてバイク全般と広げていく中で活躍した存在だ。だからこそ、枠を超えた交流が楽しめたのだ
館岡 重光
オートバイ関連を中心に、ライター兼カメラマン兼エディター兼MCとして活動中