ヨシムラ
新世代のネイキッドモデル、Zシリーズのクォーターモデル“Z250”で1,000㎞を走破。ニンジャ250譲りの高い動力性能とアップライトなポジションの組み合わせは、どんなフィーリングを体感させてくれるのか。
ストリートファイター系ネイキッド“Z250”の実力を検証
カワサキの新世代ネイキッドとしてリリースされた新型Zシリーズは、ストリートファイターテイストのスタイリングとスポーツモデル並みの動力性能を持ったモデル。レトロテイストのネイキッドとは異なる戦闘的なルックスに魅せられるユーザーも多く、新世代の“Z”として地位も確立されつつある。2013年に初代Z250がデビューし2019年にフルモデルチェンジ。エンジンスペックが高まり車重も軽くなった。具体的には初代Z250よりも6㎰アップし6㎏軽くなった。ちなみにニンジャ250(2018)と比べると2㎏軽量。現在の250ネイキッドのなかではもっともパワフルなエンジンなので、走行性能にも期待が持てる。
車体は従来のZシリーズに共通した“Sugomi”デザインを取り入れていてアグレッシブなイメージ。LEDヘッドライトが先進性を感じさせる。先代の特徴だったZ型の大型シュラウドはコンパクトなモノに変わったが、ストリートファイターらしさには磨きがかかった印象だ。
またがるとボリューム感があるタンクのライダーと接する部分がギュッと絞り込まれていることを実感。バーハンドルはストリートファイターらしく低めで幅広なのでやや前傾気味になる。ハンドルへの入力で積極的に車体をコントロールできるポジションだと言えよう。
なんといってもここがポイント
取りまわし
![2019年モデル Z250 取り回し](https://www.kawasaki1ban.com/wp-content/uploads/2021/06/2019_z250_impression_15-580x387.jpg)
やはり高めにセットされたバーハンドルは力を入れやすい。車体の軽さもあいまって押し引きはかなり軽く感じる。カウルがなくライトやメーターなどが車体の重心に近くバランスがよいことも取りまわしやすい理由だろう。駐車場への出し入れも問題なさそうだ
ライディングポジション
乗り降り
![2019年モデル Z250 乗り降り](https://www.kawasaki1ban.com/wp-content/uploads/2021/06/2019_z250_impression_16-580x387.jpg)
リヤまわりはニンジャ250と同じで、テールカウルが跳ね上がったデザインになっている。そのためまたがるときは足を高く上げなければならない。キャンプツーリングなどで多くの荷物を積んでいるときはさらに気を付ける必要があるだろう
引き起こし
![2019年モデル Z250 引き起こし](https://www.kawasaki1ban.com/wp-content/uploads/2021/06/2019_z250_impression_24-580x387.jpg)
2018年式よりも6㎏ほど軽くなっているうえにバーハンドルやシートカウル部などが持ちやすく力を入れやすいので、引き起こしはしやすい。またマスが集中していて重心位置が適正ということも引き起こしやすい理由になっている印象だ
メーター視認性
ミラー後方視認性
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横田 和彦
1968年6月生まれ。16歳で原付免許を取得。その後中型、限定解除へと進み50ccからリッターバイクまで数多く乗り継ぐ。現在もプライベートで街乗りやツーリングのほか、サーキット走行、草レース参戦を楽しんでいる。