2021スーパーバイク世界選手権第11戦レースシーン

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ヨシムラ

10月2・3日に開催された2021スーパーバイク世界選手権の第11戦ポルトガル大会は、カワサキレーシングチームにとって不運なレースとなってしまった。

とくに2日(土)、アレックス・ロウズ選手は手の怪我のために走行できず、ジョナサン・レイ選手は3人のライダーによる優勝争いをリードしている最中に転倒してしまったのだ。

まず金曜日のフリープラクティス1ではジョナサン・レイ選手が1位、アレックス・ロウズ選手が3位につけ、続くフリープラクティス2ではロウズ選手が2位になり、カワサキレーシングチームがワンツー態勢でレースを迎えるという最上の滑り出しを見せていた。

明けて土曜日。レイ選手はスーパーポールレースの予選でも2位につけていたが、続いて開催されたレース1ではチャンピオンシップ争いのライバルであるトプラック・ラズガトリオグル選手との厳しい戦いに巻き込まれたうえ、スコット・レディング選手の登場で3人の争いに発展。序盤の激しいバトルを制してトップに立ったレイ選手だったが、最終コーナーに差しかかったところでフロントを滑らせてしまい、転倒。そのままポルトガルのオープニングレースを終えることになってしまった。

レイ選手は転倒により左ヒジに擦り傷と複数の打撲傷を負ったため、日曜日の朝のウォームアップ前に体調を確認することになっていたが、日曜日の朝、目が覚めたときには多少体が硬くなっていて痛みを感じた程度だったという。

ロウズ選手はというと金曜日のフレープラクティスで2位のタイムを記録していたものの、怪我をした手を休めるよう医師やチームからアドバイスを受け、第11戦は欠場することが決定した。

欠場という結果を受けたロウズ選手のコメントは以下のとおり。

2021スーパーバイク世界選手権第11戦 ロウズ選手

アレックス・ロウズ選手

「正直なところ、レースに出たいと思っています。昨日のようにとても速く感じられるし、実際に一人で何周か走ることもできますからね。しかし、医師やチーム関係者に相談したところ、とくにポルティマオのような体力的に厳しいサーキットでは、レースを控えるよう強く勧められました。レースに向けてシミュレーションを行なうと手が炎症を起こしてしまい、シーズン最後の2戦に向けての完全な回復が難しくなる可能性があるため、難しい決断を迫られました。とにかく、昨日のバイクでの素晴らしいフィーリングに不満を感じながらも、乗るか乗らないかというシンプルな決断をしなければならず、今回は参加しないことを勧められました」

日曜日、レイ選手はスーパーポールレースの1周目の13コーナーでブレーキング時に転倒を喫し、再スタートできずリタイアという結果に終わってしまった。さらにこのスーパーポールレースの完走順位でレース2のグリッド位置が決まるため、レース2は4列目からのスタートとなった。

レース2は20周で行われる予定だったが、スタート手順の不具合によりグリッド上の選手がしばらく待機した後、クイックリスタートが行なわれ、最終的に19周で行なわれた。

レース2は基本的にはドライコンディション。しかし、全長4.592kmのサーキットにはいくつかの湿った部分があり、最終的にはレイ選手、ランキングトップのラズガトリオグル選手、レディング選手の3人による争いとなった。

レイ選手は4列目スタートという不利な位置ながら、序盤から劇的な追い上げを見せてトップに立つことに成功。その後、10周目の19周目にライバルのラズガトリオグル選手がクラッシュして脱落すると、レイ選手は後続のレディング選手に5.425秒の差をつけて優勝した。

レイ選手は11回目の優勝をウイナーズサークルで祝うことができたうえ、記録的なキャリアの中で110回目のレース勝利となった。

レイ選手110回目のレース勝利

気になるシーズンランキングだが、レイ選手とランキングトップに立つラズガトリオグル選手との差は24ポイントに縮まった。次回のスーパーバイク世界選手権は、10月15~17日にアルゼンチンのサン・ファン・ビリカム・サーキットで開催される予定だ。

日曜日の日程を終えたレイ選手のコメントは以下のとおり。

2021スーパーバイク世界選手権第11戦 レイ選手

ジョナサン・レイ選手

「レース2では、おそらく今シーズン最高のスタートを切ることができました。第1コーナーですぐに4位か5位の好位置につけて、そこからは自分のマシンがとてもよく機能していることを実感できました。機敏で、思いどおりに走らせることができました。今日は向かい風の中、ストレートで少し苦労しました。昨日は空気が澄んでいるときから先頭に出ようとしていたので、少し作戦を変えましたが、ストレートで余裕を持つためにはラップの最初に行かなければならないと思っていました。自分のリズムに合わせて、1分41秒台のラップを刻みました。チームのみんなに感謝しなければならないですね。というのも、僕のマシンはシャシーの観点から見てとてもよかったからです。ただ、レース2では唯一、向かい風に悩まされました。トプラック選手がコースアウトしたという信号を受けて、戦略を少し変えました。2位との差がどんどん広がっていったので、バイクの上ではリラックスできました。この週末は、焦りすぎて愚かなミスをたくさんしてしまったので、多くのことを学びました。だからこそ、自分のリズムが高く、最終ラップまで彼らと戦えることを信じる必要があると思います」

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