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ヨシムラ

2台の異なる個性がWの世界を奥深いものに

W800 STREET

市街地や高速道路で感じたクラシカルな操縦フィーリングは、ワインディングでも感じられた。細身の18インチタイヤを装着しているW800は、17インチのワイドタイヤ装着車とは挙動が異なる。前者は車体を寝かし込むときの動き始めが軽く、深くバンクさせずともスーッと自然に曲がっていく。そもそもW800は深くバンクする作りではないが、だからといってコーナーリングが不得意なわけじゃない。素直なハンドリングなので、少し走ればすぐにねらったラインをトレースできる。

おもしろいのはSTREETとCAFEの差。車体構成はほぼ同じなので違いはライディングポジションに集約される。アップハンドルのSTREETはドカッと腰をすえたような姿勢になり、シートからリヤタイヤのグリップを感じながらリヤを意識して曲がる感じ。対してハンドルが低いCAFEは着座位置が少し高いこともありフロントに荷重をかけやすい。そのため前輪のグリップ感が得やすいのでフロント重視で曲がっていく特性なのだ。ハンドルの違いがこれだけ大きな差になるのは非常に興味深い。

ハイパワーなわけでもないし、切り込んでいくような鋭いコーナーリング特性を持っているわけでもない。あえて言うならば、すべてのシチュエーションで気負わず・平常心のまま車体をコントロールできるのがW800の特性だ。ツーリングに出る前は「物足りなさを感じるのかな」と思っていたが、実際はすべてのシチュエーションでエンジンやハンドリングの持ち味が感じられ、飽きることがなかった。

ワインディング
W800 STREET ワインディング
W800 CAFE ワインディング
18インチの大径ホイールと細身のバイアスタイヤという組み合わせは、大らかなハンドリングを実現。フロントに19インチホイールを採用した先代よりもスポーティになったとはいえ、17インチ車とは大きく印象が異なる。大げさなボディアクションを使わなくても軽くバンクしていき、角度をキープするのも容易だ。ハンドルを使って寝かし込むSTREET、上半身の荷重移動でバンクさせるCAFEと操縦性にも個性がある

タンデム走行
W800 STREET タンデム走行
W800 CAFE タンデム走行
トルクフルかつなめらかなエンジン特性なので、人を乗せていても走り出しはスムーズ。ハンドルが低いCAFEよりもアップハンドルのSTREETのほうが姿勢をキープしやすい。シート形状もストリートの方がタンデム走行向きだ

問い合わせカワサキモータースジャパンお客様相談室
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横田 和彦

1968年6月生まれ。16歳で原付免許を取得。その後中型、限定解除へと進み50ccからリッターバイクまで数多く乗り継ぐ。現在もプライベートで街乗りやツーリングのほか、サーキット走行、草レース参戦を楽しんでいる。




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