Ninja 250SL ABS KRT Edition(2016年モデル)

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カワサキバイクマガジンvol.129掲載記事(2017年12月1日発売)
写真:関野 温

長距離を走り込むことで見えてきた、フルカウルスポーツの旅力

いよいよお楽しみのワインディングに突入だ。ニンジャ250SLのコーナーリング性能が高いのは承知だが、今回はツーリング先での峠道。初めて遭遇する、先が読めない道で走りを満喫できるだろうか? 結論から言うと「できた!」のである。ニンジャ250SLの特徴には、軽い車体のほかにスロットル操作に対してすぐれたレスポンスを持つトルクフルなシングルエンジンの存在がある。これが見知らぬ峠道で威力を発揮する。いつもより減速し先が見えないコーナーに慎重にアプローチ。カーブの曲率に合わせたラインに沿って進み、コーナーの出口が見え安全が確認できたところでスロットル全開。するとエンジンの爆発音に合わせて後輪が路面を蹴飛ばし加速していく。決して強大なパワーではないが、軽い車重とも相まって胸が空くような加速を体感させてくれる。これぞライトウェイトスポーツ! ニンジャ250SLが持つ魅力は、ツーリング先で出会った初めての峠道でも満喫することができたのだ。

Ninja 250SL ABS KRT Edition(2016年モデル) スポーツ走行
ポジションや振動、お尻の痛さなど走り出す前に感じていた懸念は、どれも杞憂に終わった。生粋のライトウェイトスポーツが1,000kmのロングツーリングでも楽しいことが確認できてうれしい限り。やはりバイクの楽しさに制限はないのだ

今日の宿は日本海に面する新潟県村上市。瀬波温泉に浸かりながら走った1日目の約517kmを振り返る。運動性能の高さがもたらす恩恵はロングツーリングでも大いに感じられた。単に距離をこなすだけじゃなく、道中で楽しみを見出すことができたからだ。個人的にこういうツーリングは大好き。せっかくの旅なのだからできるだけ多くの体験をしたい。単なる欲ばりとも言うが(笑)。

懸念していたポジションと振動による疲労はほぼ感じない。もちろんやせ我慢ではない。とくにエンジンの振動がうまく吸収されていたのはうれしい事実。何も不安要素を感じないまま暖かい布団で眠りについた。

翌日は天気予報どおりの雨。いつもなら憂鬱な気持ちになるが、ニンジャ250SLとなら「いってやろーじゃん」という気持ちになるから不思議だ。シングルエンジンの適度なパワー感はウェット路面でも的確なトラクションがかけられ、車体をグイグイ進めていく。こりゃ楽しいじゃん。期せずしてウエットでのインプレを行うハメになったが、予想以上の快適ライディングに大満足だった。

1,000km以上走り編集部に着いた時に残ったのは、軽い疲労感と楽しい思い出だけ。天候の悪化をモノともせず長距離を駆け抜けたニンジャ250SLに乾杯したい。やっぱりこのバイク、好きだなぁ。


サイドスタンドの出し入れ
Ninja 250SL ABS KRT Edition(2016年モデル) サイドスタンド
とくに意識せずにカカトで蹴るだけで跳ね上げることができるサイドスタンド。降ろすときはステップバー付近にある突起を使うのだが、何度か見ながらやれば慣れるだろう。乗るたびに使う部分なので自分にとって使いやすいかチェックしたい
ハンドル切れ角
Ninja 250SL ABS KRT Edition(2016年モデル) ハンドル切れ角
ガソリンタンクの前方が絞り込まれていることもあって、片側36度とフルカウルモデルとしては異例ともいえるくらいハンドル切れ角が大きい。そのため小回りがよく効き、狭い場所での取りまわしにもすぐれている。市街地では大きなメリットとなる
シート快適性
Ninja 250SL ABS KRT Edition(2016年モデル) シート快適性
一見するとスポーツ走行向きの薄いシートに見え、長時間のライディングは苦手そうに思える。ところが今回、1,000km走破してもお尻が痛くならなかったのだ。個人的な慣れもあっただろうが、それ以上に座面形状がよかったと考えられる
たそがれ度
Ninja 250SL ABS KRT Edition(2016年モデル) たそがれ度
不要な部分を削ぎ落としたようなシャープなボディラインをはじめ、大きくアップしたテールカウルやスラッとしたサイレンサーなど見ているだけで惚れぼれする。しかもそのなかにニンジャの血統も感じられるのだから、カワサキファンにとってもたまらないスタイルだといえよう
燃費
Ninja 250SL ABS KRT Edition(2016年モデル) 燃費
搭載されているシングルエンジンは各部の軽量化やフリクションロスの低減、高性能インジェクションシステムの採用などにより高い燃費性能を発揮する。今回は一般道よりも、より高回転域を使うことが多かった高速道路の方が若干燃費が落ちる結果となった
高速道路 29.10km/ℓ
一般道路 33.36km/ℓ
ガソリン満タン航続距離 367km
乗り降り
Ninja 250SL ABS KRT Edition(2016年モデル) 乗り降り

昇降時に注意したいのがタンデムシート。全体にヒップアップスタイルなので高い位置にある。そのため降りるときにカカトで蹴ってしまうことも。荷物を積載したときは要注意だ。またがるときは上体をメーターにかぶせるようにすると足が高くあがるぞ


Ninja 250SL ABS KRT Edition(2016年モデル) ワインディング走行
軽い車体はライダーの意図どおりにすばやく反応し、ねらったラインを確実にトレースしてくれる。ニンジャ250SLは、乗り手にバイクを思い通り走らせる快感を味合わせてくれる
問い合わせカワサキモータースジャパンお客様相談室
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横田 和彦

1968年6月生まれ。16歳で原付免許を取得。その後中型、限定解除へと進み50ccからリッターバイクまで数多く乗り継ぐ。現在もプライベートで街乗りやツーリングのほか、サーキット走行、草レース参戦を楽しんでいる。




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