カスタムマシン

創り手の想いがふんだんに盛り込まれた、カワサキ車ベースのカスタムマシンを紹介

ZEPHYR1100 by 一般ライダー

インパクト抜群のド派手なゼファー

ZEPHYR1100 by 一般ライダー

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ヨシムラ

貴重なファイナルゼファーを惜しむことなくフルカスタム。そこにたたずんでいるだけで、人目を集める個性炸裂のカスタムペイントが印象的だ。オーナー自らの手で作り上げた、理想を具現化した一台。

DIYで作り上げたアピアランス絶大な一台

このゼファー1100を所有する前はゼファー(400)を所有していたという三浦さん。そちらもポリッシュやメッキを多用した、かなり力の入ったカスタムマシンだったそうだが、モアパワーを求めてゼファー1100に乗り替えたのが7年ほど前のことだ。すでにゼファーシリーズは生産を終了していたため中古車を探すことになった。

程度の悪い車両には乗りたくないと、愛車選びにこだわった三浦さん。妥協せずに時間をかけた結果、なんと走行約2000㎞という超極上のファイナルモデルと出会うことができたのだという。

生産年数の長いゼファー1100の中でも、とくに価値が高いとされるファイナルモデル。オリジナルコンディションを維持して、プレミアの上昇を待つという投機的な考え方をする人もいるだろう。だが、三浦さんはそうしたオーナーとは違う。バイクはフルカスタムするのが大前提で、極上車を探したのもカスタムベースと都合がいいとの考え方なのだ。

実車を手に入れる前から、カスタムの完成形は見えていたという三浦さん。そのコンセプトは“とにかくド派手で、他とは被らないゼファー1100”を作ること。以前はクルマのカスタムにハマっていた時代もあったそうで、当時からDIY派。“ド派手ゼファー”を目指して、自らの手でカスタムを進めてきた。バイク仲間にメカの知識が豊富な後輩がいるため、その人の手を借りながら二人三脚で作り上げた。業者に委ねたのは、ブラック・グレーの結晶塗装と、渋めのゴールドが強いアピアランスを放つオールペイントくらいだ。

こだわりのペイントは、“派手さを確保しつつも安っぽいのはNG”とオーダーする。インパクト抜群のゴールドをベースカラーにしつつ、火の玉カラーの内側部分はダーク系で引き締めるという、デザインが新鮮だ。

もちろん、見た目が派手なだけのカスタム車ではない。車体の隅々まで手が入れられている。そこで、とくに効果を感じたパーツを聞いてみたところ、“まずT-REV、そしてウィリー製のスイングアーム”だという。

クランクケースの内圧を下げることで、フリクションロスとバックトルクの軽減が期待できるT-REVの装着で、コーナー進入時のリヤのホッピングが抑制され、乗りやすさが大幅にアップしたという。また、ウィリーのスイングアームはコーナリングでの接地感や安定性が劇的に向上し、驚くほどの走りの違いを体感したそうだ。

他にNinja ZX-14RとGPZ900Rも所有しており、そちらもカスタムしているというから、もはや脱帽の域だ。このゼファー1100のカスタムは完成したとのことで、次のベースマシンも考えているとのこと。次は、どんなカスタム車を生み出してくれるのか? 期待がふくらむばかりだ。


マシンギャラリー

淺倉 恵介

フリーランスライター&エディター





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