ヨシムラ
バルセロナを拠点とするカワサキレーシングチーム(KRT)は、9月23日から25日にかけてバルセロナ・カタルーニャサーキットで開催されるスーパーバイク世界選手権第8戦に参戦する。長い夏休みの後、9月9日から11日にかけて開催された第7戦マニクールではエキサイティングなレースが繰り広げられていたが、これから10月下旬のアルゼンチンラウンドまで、2週間ごとにレースが開催される忙しいシーズンとなっている。
8月20日から21日にかけてバルセロナで行われたテスト走行に参加したレイ選手とロウズ選手は、文字どおりホームグラウンドとなるこの大会に闘志を燃やしている。ライダーとテクニカルスタッフは、カタルーニャサーキットでのセッティングに時間を割くことができるため、決勝では幸先のよいスタートを切ることができるだろう。
2022年のスーパーバイク世界選手権は、21戦を終えてアルヴァロ・バウティスタ選手、トプラック・ラズガトリオグル選手、そしてジョナサン・レイ選手の3人が47ポイント差にひしめいており、レイ選手はシーズンチャンピオン争いの一角を担っている。トップ3ライダーの運勢がたびたび変わる今シーズン、バルセロナを含む残り5戦で勝負の行方はまだまだ決まっていない。
ロウズ選手は先日のバルセロナ・テストでベースセッティングを変更し、その効果を発揮してマニクールでは3レースとも4位を獲得した。次のカタルーニャでは再び表彰台を目指し、現在のランキング7位からさらに順位を上げることを目指している。
モントメロ(Montmeló)とも呼ばれる全長4.657kmのバルセロナ・カタルーニャサーキットは、2020年と2021年の過去2回だけスーパーパイク世界選手権で使用されたことがある場所だ。レイ選手はそこで2勝を挙げ、スーパーバイク世界選手権通算117勝という記録的な勝利に貢献している。
第8戦を控えてのKRTライダー両名からのコメントは以下のとおりだ。
ジョナサン・レイ選手
「数週間前に行なわれたバルセロナでのテストでは、とてもよい感触を得ることができたので、バルセロナでのレースがとても楽しみです。速く、安定した走りができました。暑いなかでペースを上げていけました。バルセロナは私たちにとってはいつも難しいサーキットです。バルセロナではあまり成功したことがないので、それを覆すのが楽しみですね。チームのホームレースなので、パドックではチームスポンサーや地元のファンなど、たくさんのフレンドリーな顔ぶれに会えるのが楽しみです。この地域にはよく行くので、私にとっては第二の故郷のようなものです。マニクールでの苦戦の後、よい形でリバウンドし、難しいポイントを獲得することが重要になります。マニクールから再スタートして以来、レースが立て続けにあるので、これからシーズン終了まで、健康で強く、安定したレースができることが本当に重要になります」
アレックス・ロウズ選手
「マニクールでは、表彰台に上ることができればよかったのですが…。先月のモントメロテストでセッティングを改善できたので、来週が楽しみです。チームのホームレースなので、メカニックの多くがサーキットの近くに住んでいることもプラスに働いています。私の目標はこのまま調子を上げていくことで、また表彰台に上れるようにしたいですね。今はバイクに乗るのが楽しいし、自信もあるので、早く表彰台に上って、チームのホームレースとしてよい週末にしたいと思っています。太陽が輝いて、モントメロで力強い週末を過ごせることを願っています」