カワサキレーシングチーム 2022年スーパーバイク世界選手権直前 アラゴンテスト

ページを共有

ヨシムラ

4月8日(金)に開催する2022年FIMスーパーバイク世界選手権シーズン。その開幕戦の舞台となるモーターランド・アラゴンで2日間にわたって行なわれた公式プレシーズンテストで、ジョナサン・レイ選手とアレックス・ロウズ選手はコース上で最後の準備を行ない、最終セッションではレイ選手が総合トップタイムをマークする結果を残した。

初日の午前中はドライコンディションながら非常に寒く、ほとんどのライダーはピットガレージで待機して全長5.077kmのモーターランド・アラゴン・サーキット全体の路面温度が上がるのを待った。その後、Ninja ZX-10RRのレイ選手とロウズ選手が他選手とのフルメンバーに加わり、徐々にコンディションがよくなる中、走行を重ねた。

2日目も朝方は冷え込んだが、一貫したドライコンディションに恵まれ、カワサキレーシングチームのコンビは、2022年シーズン最初のポイント獲得レースに向け、最終テストプランの策定と有意義な準備に取り組んだ。

レイ選手はテスト終盤に1分48秒714のシングルラップのベストタイムを記録し、1分48秒台に突入した唯一のライダーとなった。2番目のタイムを記録したトプラック・ラズガトリオグル選手より0.354秒速いタイムだった。

ロウズ選手はファステストラップを記録することはできなかったが、レース全体のペースという点では、数日後に迫った新シーズンの開幕を前に、最終セッションに満足のいく結果を残すことができたと評価している。また、シーズン前最後のテストとなる今回、セッティングを変更して臨んでいたのだが、順位は上がらず12位で終了した。今回のテストでは25人中12位という結果に終わっている。

プレシーズンを終え、2022年のスーパーバイク世界選手権キャンペーンは4月8日から10日にかけて開催されるモーターランド・アラゴンで本格的にスタートする。今年も4月9日(土)にレース1が開催され、スーパーポールレース、レース2と合計3レースが予定されている。

2日目のテストを終えたカワサキレーシングチームからのコメントは以下のとおりだ。

ジョナサン・レイ選手

「今回のテストでは、一歩一歩、パッケージを作り上げてきました。(2日目)午後のセッションは、午前中よりもずっとよかった。有意義な作業ができたし、マシンのセットアップも確認できました。最後の走行では、レースウイークエンドをスタートするためのパッケージを明確にすることもできました。また、タイヤについても多くのことを確認できています。予選タイヤはピレリのSCQで、これは我々にとっては新しいタイヤ。土曜日のスーパーポールの予選で使う前に、それを理解する必要がありました。今日はマシンに乗るのが楽しくて、たくさんのフィードバックを得ることができました。そうなると、かなり速く走れるようになります。レースを始める準備はできています。もっとできることはあるけれど、どこかから始めなければならないし、もし明日からレースに出るとしても、僕は十分に満足です。木曜日にはいつものように “2022年クラス”の写真を撮って、金曜日にはレースに出る予定です」

アレックス・ロウズ選手

「テストはOKだったが、スピードが足りなかったですね。今日の最終セッションは路面温度もよかったので、いろいろと試しました。大きなことも試したのですが、そちらはあまりいい感触ではありませんでした。そして最終セッションでそれを元に戻すには十分な時間がありませんでした。これから2日間のプラクティスですべてを出し切らなければなりません。金曜日は路面コンディションが少し変わるでしょう。自分自身のフィーリングはいいし、プレシーズンは問題なく過ごしてきました。だから2022年の目標は、毎週末、安定した走りをすることです。レースペースは問題なくても1周での速さが足りないので、それを理解する必要があります。それ以外は悪くなかったので、これから2日間、金曜日のフリープラクティスに向けていい計画を立てていきたいですね」

ペレ・リバ(ジョナサン・レイ選手クルーチーフ)

「テストは好調で、ジョニーもマシンに自信を持っています。この2日間のテストは、レースが開催されるウィークエンドとは気温がまったく違うので、結果も違うものになるでしょう。この2日間の平均気温は12~13度でしたが、週末には25度くらいになる予想です。だから路面温度が高くなり、タイヤの選択やセットアップなど、すべてに影響が出ます。ただ、これまでの冬のテストで行なってきたことをすべて確認し、ベースとなるマシンを確定した上でスタートします。ジョニーはマシンと深く語り合っていて、結局、それが一番大事なことです。今はリラックスして、第1レースに向けて再スタートしたいですね」

マルセル・デュインカー(アレックス・ロウズ選手クルーチーフ)

「この2日間をとてもうまく使うことができました。各日の最初のセッションはとても寒かったので、何も学べないことはわかっていました。練習走行をする以外はコースに出ませんでした。しかし、各日とも路面温度がある程度落ち着き、テストプログラムをこなすことができました。ラップタイムの面ではまだまだですが、これはテストであり、我々のシーズンはまだ始まっていませんから。貴重な情報を得ることができたので、金曜日には正しいところからスタートできるでしょう」

問い合わせカワサキモータースジャパンお客様相談室
電話番号0120-400819 ※月〜金曜 9:00〜12:00、13:00〜17:00(祝日、当社休日を除く)
URLhttps://www.kawasaki-motors.com/mc/



人気記事




カワサキイチバン