後継モデルZZR1100のロングセラーだったため、名車のなかでは少し影が薄いZX-10。しかし乗り続けているオーナーはシッカリといる。この度、発売開始30周年を祝って大集結した。
日本中から集まり易いように静岡県で開催!
1988年にカワサキのフラッグシップとしてデビューしたZX-10。その生誕30周年を記念したミーティングが静岡県の浜名湖畔で行なわれた。開催日となる9月16日は全国的には曇り時々雨というエリアもあったが、浜名湖は晴天のミーティング日和。
主催したのはZX-10 Fun Club ORCA。管理人の佐々木雄生也さんに話を聞いた。
「ORCAはオーナーに限らずZX-10が好きな方が交流できる場所、インターネットの掲示板です。節目節目でミーティングをしてきましたがさすがに30周年は大台にのった感があります。40周年はキツいかな」
この日は30数台のZX-10、1台のGPZ1000RX、クルマ5台ほどが集結。ずらりと並んだZX-10を見た参加者からは「オ〜、カッコいい…」とため息交じりの歓声が上がった
このステッカーはZX‐10・10周年ミーティングの時に製作されたもの。参加者は20年以上乗られている方がほとんど
全国から来場することを考慮して会場を2日間貸し切った。前泊、後泊、どちらでも楽しんでもらえるようにとの配慮だ。
「会場探しに苦労しましたが、晴れてよいイベントになりました。熱い鯱乗りはまだまだ健在です」
この日のようすを見た限り、みなさんお元気だしZX-10もヤレてない。40周年、いけるんじゃないですか?
参加車のほとんどがカスタムされていて、フルカスタム車も多く見かけた。開催日の浜名湖は日中猛暑だったが、そんな空模様の下でも熱心にカスタム談義をしていたのが印象的だった
タンクバッグに収められているのは受け付けすると手渡されたORCAオリジナル30周年記念ステッカー。こういうのがうれしい
Tシャツ、手ぬぐいなどの鯱会オリジナルグッズが販売された。左下に少し映っているディスクが気になる方はORCAのホームページまで
現在ORCA&KⅡプロジェクトで製作中のZX-10レーサー。詳細は完成時に…なのだが、すでに絶版となった外装各部をFRPで製作しているのに注目。近い将来、販売する予定だ
会場となったのは湖畔の宿・あさしおの駐車場。浜名湖からすぐの場所に位置していて、海水浴場もすぐそこの好立地。家族旅行にピッタリ!
今回大活躍していたスタッフのみなさん。前列左の女性は主催の佐々木さん(後列右)の娘さんで19歳。普通二輪免許を持っていて近々ZX-4に乗る予定とのこと。楽しみです
新車で買って30年ノーマル。小口秀明さん。「あっという間に30年。マシンの性能はそのままに自分だけガタが来てしまいました(笑)」
新車で買って30年ノーマル。児玉寛幸さん。「30年経ったわりには古くなってないし、みなさんキレイにしてますね。クルマもバイクもノーマルが好きです」
新車で買って30年ノーマル。鈴木孝一さん。「たまに昔乗っていたという人に声をかけられるのはうれしいです。身体がもつかぎり乗り続けるつもりです」
依田 きい
取材記者。主に二輪専門誌の取材と執筆に携わっている。オーナーズクラブなどに多くの人脈を持ち、とくに空冷Z系のライダーと多くの交流を持つ。現在所有する車両はZ900LTD