ヨシムラ
電子制御やメカニズム、装備も充実
電子制御の充実
12年型はトラクションコントロールS-KTRCや、パワーモードと連携するモードセレクト機能であるインテグレーテッドライディングモードを装備する。デフォルト設定の3つのセッティング(スポーツ、ロード、レイン)に加え、マニュアルセッティングを選択できる。そのマニュアルセッティングモードでは、ライダー1~4の各モードを個別に設定&保存することができる。
ライダーシートの着脱
タンデムシートがキーで着脱できることに加え、ライダーシートも工具なしで着脱可能となっている。ライダーシートを取り外すには、樹脂カバー(写真右)と金具(写真中央)を取り外すことになる。ライダーシート下にはバッテリーが装備されている。
2022年モデル Ninja ZX-10R/KRT EDITIONの主なスペック
| 車名(通称名) | Ninja ZX-10R KRT EDITION | Ninja ZX-10R | |
|---|---|---|---|
| マーケットコード | ZX1002LNFAN | ||
| 型式 | 8BL-ZXT02L | ||
| 全長x全幅x全高 | 2,085㎜×750㎜×1,185㎜ | ||
| 軸間距離 | 1,450㎜ | ||
| 最低地上高 | 135㎜ | ||
| シート高 | 835㎜ | ||
| キャスター/トレール | 25.0°/ 105㎜ | ||
| エンジン種類/弁方式 | 水冷4ストローク並列4気筒/DOHC4バルブ | ||
| 総排気量 | 998cm³ | ||
| 内径x行程/圧縮比 | 76.0㎜×55.0㎜/ 13.0:1 | ||
| 最高出力 | 149kW(203PS)/13,200rpm ラムエア加圧時:156.8kW(213.1PS)/13,200rpm |
||
| 最大トルク | 115N・m(11.7kgf・m)/11,400rpm | ||
| 始動方式 | セルフスターター | ||
| 点火方式 | バッテリ&コイル(トランジスタ点火) | ||
| 潤滑方式 | ウェットサンプ | ||
| エンジンオイル容量 | 4.0L | ||
| 燃料供給方式 | フューエルインジェクション | ||
| トランスミッション形式 | 常噛6段リターン | ||
| クラッチ形式 | 湿式多板 | ||
| ギヤ・レシオ | 1速 | 2.600(39/15) | |
| 2速 | 2.157(41/19) | ||
| 3速 | 1.882(32/17) | ||
| 4速 | 1.650(33/20) | ||
| 5速 | 1.476(31/21) | ||
| 6速 | 1.304(30/23) | ||
| 一次減速比 / 二次減速比 | 1.680 (79/47)/2.411(41/17) | ||
| フレーム形式 | ダイヤモンド | ||
| 懸架方式 | 前 | テレスコピック(倒立・インナーチューブ径43㎜) | |
| 後 | スイングアーム(ホリゾンタルバックリンク) | ||
| ホイールトラベル | 前 | 120㎜ | |
| 後 | 115㎜ | ||
| タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C (58W) | |
| 後 | 190/55ZR17M/C (75W) | ||
| ホイールサイズ | 前 | 17M/C×MT3.50 | |
| 後 | 17M/C×MT6.00 | ||
| ブレーキ形式 | 前 | デュアルディスク 330㎜ (外径) | |
| 後 | シングルディスク 220㎜ (外径) | ||
| ステアリングアングル (左/右) |
27°/ 27° | ||
| 車両重量 | 207kg | ||
| 燃料タンク容量 | 17L | ||
| 乗車定員 | 2名 | ||
| 燃料消費率(km/L) | 20.3km/L(国土交通省届出値:60km/h・定地燃費値、2名乗車時) 16.5km/L(WMTCモード値 クラス3-2、1名乗車時) |
||
| 最小回転半径 | 3.4m | ||
| カラー | ライムグリーン×エボニー(GN1、継続) | メタリックマットグラフェンスチールグレー×メタリックディアブロブラック(GY1) | |
Ninja ZX-10RR
レース性能向上のため上限回転数をアップ
SBKにおいて各マシンに課せられる上限回転数設定に対処するため、21年型ホモロゲーションマシンのニンジャZX-10RRの上限回転数は1万4,300rpmから1万4,700rpmに引き上げられた(ニンジャZX-10Rは1万3,700rpmのまま同じ)。そのため、パンクル製の軽量ピストンを採用、バルブタイミング、バルブスプリング、エアファンネルなども変更を受けた。
和歌山 利宏
バイクジャーナリスト。バイクメーカーの元開発ライダーで、メカニズムからライディングまで、自身の経験にもとづいて幅広い知識を持つ。これまでに国内外問わず、車両のインプレッションも数多く行なっている。


















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