カスタムマシン

創り手の想いがふんだんに盛り込まれた、カワサキ車ベースのカスタムマシンを紹介

ZRX1200 DAEG by モーターサイクルショップ・プラッツ

扱いやすさを損なうことなく、大幅に高めたエンジンパワー

ZRX1200 DAEG by モーターサイクルショップ プラッツ

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カワサキバイクマガジンvol.127掲載記事(2017年8月1日発売)

全日本ロードレース選手権や鈴鹿8耐に参戦するモーターサイクルショップ・プラッツ。その豊富なマシン作りのノウハウを駆使して製作されたこのダエグは、一体どんなマシンなのだろうか。

ハイパワーでも壊れない、耐久性の高さも追求する

カスタムシーンにおいては依然として高い人気を誇るZRXシリーズ。その現象はZRX1200ダエグ(以下、ダエグ)にも見ることができる。時代の流れか、それともダエグのエンジンがもともとパワフルなためか、近年のダエグカスタムでエンジンまで手が入れられたマシンはあまり見られない。

そんな時代にあえてモアパワーを追求。エンジンチューンとインジェクションセッティングを駆使して、エンジンパワーを後輪出力163psまで高めたのが、モーターサイクルショップ・プラッツ(以下、プラッツ)のダエグである。

ベース車はオーリンズのリヤショックとオーヴァーレーシングのスイングアームを用いてリヤまわりが強化されたカスタム車であり、同社ではエンジンチューンとインジェクションセッティングのみ行なったそうだ。特筆すべきはそのチューニングメニューだ。

エンジンはZZR1200の純正ピストンを用いて圧縮を高めつつ、カムシャフトをヨシムラST‐1に交換することで高回転型のパワー特性に変更。さらにポート加工や燃焼室加工のほか、ピストン&コンロッドの重量合わせまで行なうことで、ワンランク上のパワー&トルクを手に入れている。

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また、吸排気系にはヤマモトレーシングのφ46mmスロットルボディとビートのフルチタンマフラーを採用する。スペシャルエージェントのネゴシエーターを用いて、インジェクションセッティングを徹底的に煮詰めることで、チューニングエンジンのポテンシャルを最大限に引き出している。

なお、前述のようにエンジンは後輪出力163psというハイパワー仕様だが、同社代表の高松 農氏いわく「あえてエンジンパワーは160ps前後に止めた」という。やり方しだいでは容易にプラス10ps以上も出せるそうだ。

それにもかかわらず163psに止めたのは、これ以上パワーを上げるとピストンもコンロッドも高強度な社外品に交換せざるを得なくなるため。いくらハイパワーでも壊れやすいエンジンを作るわけにはいかないためだという。

チューニングのキモになるインジェクションセッティングについては、ベンチテストと実走テストを何度も繰り返しながら煮詰めていった。その際には「キャブレターと同等以上の扱いやすさを重視した」と高松氏は語る。

全日本ロードレース選手権や鈴鹿8耐に参戦している同社では、これまでレース用マシンのインジェクションセッティングを多数手がけているが、ストリート用マシンのインジェクションセッティングの経験は極めて少ない。そのため、意識的にファジーな部分を持たせることには苦労したようだが、これによりハイパワーでありながら壊れにくく、ストリートで扱いやすいエンジンに仕上げることができたという。

とじる


  • ZRX1200 DAEG by モーターサイクルショップ プラッツ
    むき出しになった大口径のスロットルボディとアップタイプのチタンマフラーが、スパルタンな走りを予感させるこのマシン。ダエグのカスタムではめずらしく、エンジンまでキッチリ手が入れられている
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    MRAのスクリーンやストライカーのシートカウルの採用により、さりげなくカスタム感を漂わせるフロント&リヤビュー。タイヤは温度依存度の低さからピレリのディアブロスーパーコルサに交換されている
  • ZRX1200 DAEG by モーターサイクルショップ プラッツ
    アクティブのラップタイマーは視認性を重視してコックピットのほぼ中央にセット。ビートのハンドルクランプは、見た目のインパクト重視でオーナーが採用したモノだ
  • ZRX1200 DAEG by モーターサイクルショップ プラッツ
    フロントのブレーキマスターにはゲイルスピードのVRCを採用。十分な制動力を発揮するキャリパー&ローターはノーマルのまま、操作感とコントロール性の向上を図った
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    クラッチマスターは操作感のよさを求めてゲイルスピードのVRCに交換した。レバーレシオを変更することで容易にタッチの硬さが変えられる可変レシオタイプだ
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    タコメーター下に装着したテンプメーターは、コンパクトなボディのヨシムラ製プログレス1。チューニングにより発熱量が増大したエンジンの油温管理も万全だ
  • ZRX1200 DAEG by モーターサイクルショップ プラッツ
    ビキニカウルはドクターSUDAのステーを介してメーターごとフレームに装着。重量のある部品をハンドルから移設することで軽快なハンドリングを求めた
  • ZRX1200 DAEG by モーターサイクルショップ プラッツ
    車体の右側には専用のブラケットを介してNHKのステアリングダンパーを装着。これにより高速走行時やワインディング走行時などのスタビリティの向上を図った
  • ZRX1200 DAEG by モーターサイクルショップ プラッツ
    ZZR1200のピストンを用いて圧縮が高められたエンジンは、ヘッド面研や燃焼室加工などによりパワーアップ。最高出力は163psまで高められている
  • ZRX1200 DAEG by モーターサイクルショップ プラッツ
    ラジエターは現時点で冷却能力的に問題はないため、あえて交換せずにそのまま使用。飛び石などからコアを守るため、ノジマエンジニアリングのコアガードのみ装着
  • ZRX1200 DAEG by モーターサイクルショップ プラッツ
    スロットルボディはエアクリーナーボックスごと撤去してヤマモトレーシングのφ46mmに交換。実走&ベンチテストを繰り返してベストセッティングを導き出した
  • ZRX1200 DAEG by モーターサイクルショップ プラッツ
    インジェクションセッティングとリミッターカットにはスペシャルエージェントのネゴシエーターを採用。セッティングを煮詰めることでパワフルかつスムーズな特性を求めた
  • ZRX1200 DAEG by モーターサイクルショップ プラッツ
    リップが跳ね上がったデザインが特徴的なシートカウルはストライカー製。もちろんボルトオン設計のため、ノーマルのグラブバーもそのまま使えるようになっている
  • ZRX1200 DAEG by モーターサイクルショップ プラッツ
    ステップはコストパフォーマンスの高さに定評があるスパイス製をチョイス。マルチポジションタイプのメリットを活かして、オーナー好みのポジションを構築した
  • ZRX1200 DAEG by モーターサイクルショップ プラッツ
    リヤまわりはオーリンズのリヤショックとオーヴァーレーシングのスイングアームで強化。ノーマルを大きくしのぐ剛性の高さと路面追従性のよさを手に入れた
  • ZRX1200 DAEG by モーターサイクルショップ プラッツ
    大口径スロットルボディの交換にともないエキゾーストシステムも刷新。車体の軽量化も期待できるビートのフルチタンマフラーを採用することで排気効率を高めた
問い合わせモーターサイクルショップ プラッツ
電話番号0167ー22ー5906




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