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ヨシムラ

新型のニンジャ250と同時に、兄弟モデルとなったニンジャ400も国内での販売開始時期と価格、スペックなどの詳細が発表された。

販売開始はニンジャ250と同じく2018年2月1日よりで、価格は69万9,840円(ツートンカラーは1万6,200円高、KRTエディションは1万800円高)となっている。
従来モデルとの価格差は、ABS仕様のスタンダードカラー同士の比較で3万1,320円高となる。しかし、ニンジャ400に関しては2017年モデルのABSリミテッドエディションが75万1,680円だったので、むしろプライスダウンしたと考えることもできるだろう。
カラーリングはブラックとオレンジ×グレーの2色に加え、スポーティな専用カラーを採用するKRTエディションの3色での展開となる。

基本的なシャシー構成は新型ニンジャ250と共通となる新型ニンジャ400。その詳細に関してはコチラの記事を参考にしてほしい。

新開発の398cc 水冷4ストローク DOHC 4バルブ並列2気筒エンジン

欧州でラインナップされている新型ニンジャ400はニンジャ300からのモデルチェンジで、そのニンジャ300は旧ニンジャ250と共通のシャシーを採用していて…。しかし、国内市場ではもともとニンジャ400という名称のニンジャ650と共通のシャシーを採用した400ccモデルが存在していて…、という状態なのでかなり分かりにくい。

2017年モデル Ninja 400 ABS Limited Edition

2017年モデル Ninja 400 ABS Limited Edition

海外モデルの目線から見ると、新型ニンジャ400と共通のシャシーに250ccエンジンを搭載しているのが新型ニンジャ250になるワケだが、国内モデルの目線でいうと新型ニンジャ250のシャシーに400ccエンジンを搭載しているのが、新型ニンジャ400になるというワケだ。
旧ニンジャ400は650ccクラスのシャシーに400ccのエンジンを搭載していたが、新型ニンジャ400では250ccクラスのシャシーに400ccエンジンを搭載。その結果、車両重量はなんと従来モデル比で44kg減の167kgに。

また、最高出力も従来モデル比で4PSアップの35kW(48PS)/10,000rpm、最大トルクは1N・mアップの38N・m(3.9kgf・m)/8,000rpmとなっているから、これまでのツアラー的なイメージの強かったニンジャ400から一転して、軽量・コンパクトなシャシーにハイパワーなエンジンを搭載するスポーツモデルに生まれ変わったと言えるだろう。

ボア×ストロークの設定は、従来の68.4×54.3(mm)から70×51.8(mm)に変更し、大幅にショートストローク化。さらに、圧縮比も11から11.5に変更し、よりレスポンスに優れ、かつハイパワーなエンジンに進化を遂げている。また、エンジンのコンパクトさにこだわって設計されているのもポイントで、そのサイズは新型ニンジャ250に搭載されているものとほぼ同サイズに仕上げられているという。

さらに、エンジンパワーの増大に合わせて、タイヤもニンジャ250と差別化が図られており、ニンジャ400のみ前後ラジアルタイヤを採用し、リヤタイヤのサイズも150に拡大されている。

ライバルモデルと比較してみると

250ccフルカウルは各社からラインナップされているものの、400ccフルカウルスポーツといえば、国内メーカーではホンダのCBR400Rくらいしか見当たらない。250ccと共通のシャシーに排気量の大きなエンジンを搭載するというパッケージングはYZF-R3と同様のもの。そこで、ライバルモデルとなるCBR400RとYZF-R3の3台を比較してみたい。

  Ninja 400 CBR400R YZF-R3
エンジン形式 水冷4ストローク DOHC 4バルブ並列2気筒 水冷4ストローク DOHC 4バルブ並列2気筒 水冷4ストローク DOHC 4バルブ並列2気筒
ボア×ストローク 70×51.8(mm) 67×56.6(mm) 68×44.1(mm)
圧縮比 11.5 11 11.2
最高出力 35kW(48PS)/10,000rpm 34kW(46PS)/9,500rpm 31kW(42PS)/10,750rpm
最大トルク 38N・m(3.9kgf・m)/8,000rpm 37N・m(3.8kgf・m)/7,500rpm 29N・m(3.0kgf・m)/9,000rpm
燃費(WMTCモード値) 24.8 28.2 27.6
車両重量 167kg 194kg 170kg
ホイールベース 1,370mm 1,410mm 1,380mm
キャスター/トレール 24.7°/92mm 25゜30′/102mm 25°00′/95mm
価格 69万9,840円 78万3,000円 64万2,600円

あらためて比較してみると新型ニンジャ400のスポーティさが際立つ。CBR400R比で27kg軽量なシャシーに、よりハイパワーなエンジンを搭載。車体サイズも250ccと同様のコンパクトさなので、旧ニンジャ400やCBR400Rのようにツアラーテイスト強めのフルカウルモデルというよりは、YZF-R3のような250ccクラスのシャシーにハイパワーなエンジンを搭載したスポーツモデルという位置付けが正しいと言えよう。

2018年モデル Ninja 400

2018年モデル Ninja 400 KRT Edition

問い合わせカワサキモータースジャパンお客様相談室
電話番号0120-400819 ※月〜金曜 9:00〜12:00、13:00〜17:00(祝日、当社休日を除く)
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