2006 ZZR250(EX250H) インプレッション

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ZZRシリーズの末弟モデルとして1990年に発売したZZR250。その後は大きな仕様変更もなく、長きにわたり販売され続けたカワサキの250ccクラスを代表するモデルであり、それは充実した装備を誇る生粋のツアラーモデルなのだ。

カワサキ初の水冷パラレルツインを継承するツアラーモデル

カワサキ水冷パラレルツインのファーストモデルとして、1985年に登場したGPZ250Rを祖に持つエンジンレイアウトを踏襲し、ZZRシリーズ共通の大型フルカウルを装着したツアラーモデルとして、1990年にリリースされたZZR250。その兄貴分となるZZR400に迫るクラスを超えた大柄な車体から、250ccという排気量ではややパワー不足かと思いきや、意外にも軽く作られた車体と、180度クランクの採用によるフラットなパワー特性により、見た目以上に軽快な走りが楽しめる仕様となっている。

もちろんそれは、ステアリングヘッドからスイングアームピボットまでを直線的に結ぶメインチューブに90mm×30mmの日の字断面アルミ押出し材を採用した、軽量かつ高剛性のアルミツインチューブフレームによるところが大きい。また何よりそうした専用パーツをバランスよく効果的に用いることで、その高い走行性能を実現しているといえよう。

このモデルの最大の特徴ともいえる大型フルカウルは、当時のシリーズ最上級モデルだったZZR1100(C型)のデザインを踏襲したもので、ツアラーモデルらしくアップライトなライディングポジションに合わせて、ウインドプロテクション効果を最大限に発揮するような造形となっている。

ちなみにこうしたツアラーモデルとしての装備はZZRシリーズ共通のものとなっているため、メーターユニットにはツイントリップメーターを採用し、アッパーカウルのインナーパネルにはちょっとした小物を収納するのに便利なボックスを装備。また、シートカウルのサイドには荷かけ用の収納式バンジーフックを装備したり、長時間の駐車やメンテナンス時にも便利なメインスタンドを装備するなど、250ccのツアラーモデルとしては必要にして十分な装備がおごられている。

確かにバリオスなどのスポーツネイキッドと比べれば、ややパワー不足は否めないものの、扱いやすいパワー特性により、乗り手を選ばず、誰もが操る楽しさを体感できる味付けがほどこされている。

2006 ZZR250(EX250H)
2006年モデルではそれまでのZZR1100イメージのグラフィックを一新。ZZR250ならではのオリジナリティを演出するためのカラーに変更されている

水冷パラレルツインの進化の過程

ZZR250に搭載されるスリムかつコンパクトなパワーユニットのルーツは、1985年に発売されたGPZ250R。そのカワサキ初の水冷パラレルツインエンジンは、当時のカワサキの技術者たちが「クォータークラスにおいて、もっともすぐれたトータルパフォーマンスを実現できるパワーユニットはツインだ!」という確信のもとに開発されたものだった。当時の世界最速マシンとして君臨したGPZ1000RXの開発で得たテクノロジーをフィードバックし、まさしく最先端の技術を結集させたものだったという。

この革新的な水冷パラレルツインエンジンは、その後さらなる進化を遂げ、ZZR250のベースとなったGPX250Rやエリミネーター250、KLE250アネーロなどにも搭載され、さらなる熟成が進められている。

ちなみにGPXでは点火時期制御の方法をアナログ式からデジタル式に変更することで最適な進角特性を得るためのDCIS(デジタル・コントロールド・イグニッションシステム)の採用や、高圧縮化などによりピークパワーは45psまで引き上げられ、そのままZZRへと引き継がれているが、他のモデル同様、2002年モデルから排出ガス規制に適合させるため、KCA(カワサキクリーンエアシステム)とパイプ触媒で構成される“KLEEN”を搭載することでピークパワーは35psにダウンしている。これにより、ややマイルドな特性となっているが、各部の仕様を細かく見直すことで、あくまでその軽快な走りをスポイルすることなく、乗りやすさと扱いやすさのさらなる向上を図っている。

ホイールベース1,405mmという堂々たる車格を持ちながら、乾燥重量わずか148kg、シート高は760mmという数値を実現していることから、意外にも取りまわしは軽く、足着き性も抜群にいいこのモデル。それこそ旅慣れたツーリングライダーはもちろん、ビギナーや小柄な女性ライダーにもオススメの1台だといえよう。

2006 ZZR250(EX250H) 右横

2006 ZZR250(EX250H) 左横
ZZR1100(C型)を彷彿させるビルトインウインカータイプのフルカウルを採用することにより、堂々とした車格を見せるZZR250。しかし車重は意外に軽く、乾燥重量はわずか148kgに抑えられている

快適なツーリングを実現するために 設計された数々の専用パーツ

いかにもウインドプロテクション効果の高そうな大型フルカウルを筆頭に、ZZRシリーズ共通の充実した装備を誇るZZR250。それらはすべてツーリング時の快適性を高めるために採用されたものであり、こうした装備のひとつひとつを見ると、いかにこのモデルが本格的なツアラーモデルであるかがわかる。まさしく250ccクラス唯一のツアラーモデルだといえよう。

主なスペック一覧

車名(通称名) ZZR250
モデルコード EX250H
型式 BA-EX250H
全長x全幅x全高 2,050mm×700mm×1,125mm
軸間距離 1,400mm
最低地上高 135mm
シート高 760mm
キャスター/トレール 26°30′ / 88mm
エンジン種類/弁方式 水冷4ストローク並列2気筒 / DOHC4バルブ
総排気量 248cm3
内径x行程/圧縮比 62.0mm×41.2mm / 12.4:1
最高出力 26kW(35PS)/12,000rpm
最大トルク 22N・m(2.2kgf・m)/9,500rpm
始動方式 セルフスターター
点火方式 電子進角式トランジスタ
潤滑方式 ウエットサンプ
エンジンオイル容量 1.9L
燃料供給方式 キャブレター KEIHIN CVK30×2
トランスミッション形式 常噛6段リターン
クラッチ形式 湿式多板
ギヤ・レシオ 1速 2.857(40/14)
2速 1.789(34/19)
3速 1.409(31/22)
4速 1.120(28/25)
5速 1.000(27/27)
6速 0.892(25/28)
一次減速比 / 二次減速比 3.086(71/23) / 3.142(44/14)
フレーム形式 ダイヤモンド(アルミツインチューブ)
懸架方式 テレスコピック(インナーチューブ径37mm)
スイングアーム(ユニトラック)
ホイールトラベル 125mm
110mm
タイヤサイズ 100/80-17 52S
140/70-17 66S
ホイールサイズ 17×2.15
17×3.50
ブレーキ形式 シングルディスク 300mm(外径)
シングルディスク 220mm(外径)
ステアリングアングル
(左/右)
32°/32°
車輌重量(乾燥) 148kg
燃料タンク容量 17ℓ
乗車定員 2名
定地燃費(2名乗車時) 42.0km/ℓ(60km/h・国土交通省届出値)
最小回転半径 2.8m
カラー メタリックコメットブラック
キャンディサンダーブルー
発売日 2006年2月1日
メーカー希望小売価格 53万4,450円(税込・当時)

※掲載当時から一部表現を修正しています

問い合わせカワサキモータースジャパンお客様相談室
電話番号0120-400819 ※月〜金曜 9:00〜12:00、13:00〜17:00(祝日、当社休日を除く)
URLhttps://www.kawasaki-motors.com/mc/



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