カワサキレーシングチームはジョナサン・レイ選手との契約を2シーズン延長。今後もスーパーバイク世界選手権に参戦予定

カワサキは、スーパーバイク世界選手権で6度のチャンピオンを獲得しているジョナサン・レイ選手と2年間の契約延長を決定し、2015年から続いているカワサキレーシングチーム(KRT)の一員としてレースに参戦することを発表した。

カワサキのマシンを駆ってスーパーバイク世界選手権で100勝以上を挙げたジョナサン・レイ選手は、KRTプログラム全体の将来に対する高いレベルのモチベーションと自信を示し、2シーズンの契約延長に合意。カワサキのスーパーバイク世界選手権オフィシャルチームとして活動することに決定した。

カワサキにとってスーパーバイク世界選手権は、カワサキの技術力と開発力を発揮するのに最適な舞台であり、カワサキのフラッグシップモデルを中心に、スーパーバイク世界選手権に参戦していくことを決定しているところだ。

今回の契約締結により、KRTとジョナサン・レイ選手は、2022年スーパーバイク世界選手権での優勝という共通の目標に集中することができるようになった。

今回の発表を受けて関係者からのコメントは以下のとおり。

ジョナサン・レイ選手

「カワサキとの契約を更新して、さらに2年間走り続けることができることは本当にうれしく、興奮しています。カワサキとはすばらしいパートナーシップを築いてきており、これまで多くの成功を収めてきたので、この契約更新は自然な流れだと思います。この契約を継続するために、双方から必要な交渉はあまりありませんでした。それよりも、スーパーバイク世界選手権の最高峰でレースを続けるモチベーションが、どれだけ高まったかということが重要です。この数シーズンは、かつてないほど競争力のある、すばらしいシーズンでした。このままではいけない、勝つために戦い続けなければいけないと、自分のモチベーションが上がりましたね。2015年、カワサキは私に子供のころの夢を実現する機会を与えてくれ、その初年度にスーパーバイク世界選手権で優勝することができました。私たちのパートナーシップはとても強固で、これからも思い出を作りながら、すばらしいメーカーとブランドの代表として活躍できることを楽しみにしています。私のチームは私のレーシング・ファミリーです。チームのみんなを家族のように愛していますし、レースではそのような関係がとても大切なんです。プロベック・レーシングのスタッフ、日本のエンジニア、そしてカワサキ・ファミリーのみんなに大きな信頼を寄せています。これからの2シーズン、どんなことができるか楽しみです」

ギム・ロダ KRTチームマネージャー

「2015年シーズンにジョニーと契約してから今まで、我々はスーパーバイク世界選手権の歴史の素敵な部分を書いてきました。このレイのサクセスストーリー、つまりカワサキのサクセスストーリーの一部であることをとても誇りに思います。ジョニーはつねに最大限のパフォーマンスを発揮してきました。35歳になった今、彼は最高の状態にあり、まだまだ踊れることがたくさんあることを私たちは知っています。私たちは、ジョニーが110％の力を発揮できるようなプロジェクトを、KMCと一緒に考え、実現するために努力してきました。彼があと2年頑張るためのモチベーションを与えてあげられたと思います。私たちは、過去の成功に甘んじることなく、ジョニーの期待に応えていかなければなりません。その覚悟はできています。少なくともあと2年は本物のショーになることを保証します」

田中繁美 カワサキモータース 営業本部長兼直販部長

「2015年にジョナサンがKRTに加入して以来、彼のライディングの才能とNinja ZX-10RRの素晴らしいコンビネーションとともに、数々の大きな偉業を成し遂げてきました。世界中のカワサキファンのために、さらなる前人未到の高みを目指して、また2年間、次のステップをともに歩んでくれることをうれしく思っています」

スティーブ・ガットリッジ カワサキ・ヨーロッパ・レース・プランニング・マネージャー

「ジョナサンは、カワサキブランドとNinja ZX-10RRの間に素晴らしい関係を築き、固い絆で結ばれています。6度のワールドチャンピオンは、紛れもなくカワサキファミリーの一員であり、彼自身が歴史を作ってきた存在です。私たちは、彼のレース人生の次の重要な局面で、その一翼を担えることを切望しています」