3つの主要サーキットがある九州。そんな九州で若手からベテランまで、幅広い層のライダーが速さを競うのが九州ロードレース選手権だ。第5戦の舞台となったSPA直入ではNinja ZX-25Rワンメイクレースのニンジャチームグリーンカップも併催された。
多種多様なマシンが各地のコースで熱戦
九州ロードレース選手権はSPA直入、オートポリス、HSR九州の3つのサーキットで争われる地方選手権だ。今回取材した第5戦は、大分県にある全長1430mのSPA直入で開催された。シリーズは全8戦で、SPA直入での開催は今回の第5戦と最終戦となる。
レースカテゴリーは最高峰のJSB1000クラスからST600、J-GP3など、全部で5クラスに分かれているが、今回はST600、J-GP3に加え、クオーター250、ハイウェイスター(ナンバー付き車両)といったカテゴリーも用意されていて、個性的なマシンが多数出走。また今回はNinja ZX-25Rのワンメイクレース、ニンジャチームグリーンカップも併催された。体験走行の時間も設けられており、この日はカワサキ車のグループが起伏に富んだサーキットを気持ちよさそうにクルージングしていた。パドックには各チームのテント以外にフードブースもあり、昼食時には参加者や観客で賑わっていた。
九州ロードレース選手権第5戦の舞台は大分県にあるSPA直入。全長は1,430mで、中低速コーナーが連続し、さらには高低差も大きく、レイアウトは変化に富む。全体が見渡しやすいのも特徴
ハイウェイスタープロクラスにはリッターSSも出走。台数こそ少なかったものの、迫力のあるレースをみせてくれた。NinjaZX-10Rも参戦しており、ライバル勢と接近戦を展開
カスタム車が多いのもこのシリーズの大きな特徴。写真のマシンはクオーター250Tクラスのニンジャ250R。GPZ900R風のカウルを装着するなど、異彩を放つ
パドックで目にしたこの車両は水冷単気筒250㏄エンジンを搭載した85年発売のCS250。トラブルのためか出走はしていなかったが、注目度は高かった
パドックエリアにはエントラントのテントが立ち並ぶ。決して広くはないものの、それだけマシンを間近に眺めることができるので、観戦者もしっかり楽しめる
クオータークラスにはニンジャ250やニンジャ250SLなど、数多くのカワサキ車が出走していた。こちらはクオーター250Tクラスのニンジャ250
この日は曇り気味だったものの、人気のシリーズということでサーキットには多くのギャラリーがつめかけた。コース全体が見渡せるので、レース展開もわかりやすい
カワサキ車のグループがツーリングを兼ねて観戦に訪れていた。体験走行の時間も用意されていて、起伏に富んだコースをみなで楽しそうにクルージング
フードブースも出店されていて、昼の時間には多くの参加者、ギャラリーでにぎわっていた。食べ応えのある丼ものや、大分名物のとり天など、メニューも豊富
ホームストレートに整列したマシン。SPA直入の420mのホームストレートはゆるく下り、1コーナーは40Rの左コーナーとなる。最大斜度は8.5%、高低差は21.2m
夏目健司
東海地区で雑誌の取材業務に携わる。社会ネタから街ネタ、スポーツ取材と、どんな現場にも駆けつけます。
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