Z400FXをこよなく愛するオーナーたちが一同に集まるミーティングが富士の裾野で開催された。マナーよく、楽しくをモットーにしたイベントは大いに盛り上がった。
メンバーの想いが届き、台風一過、奇跡の開催
続々と会場に集まる、カワサキが誇るミドルクラスの名車Z400FX。ノーマル車からカスタムマシンまで、どの車両からもオーナーの思い入れがたっぷりとつまっていることが伝わってくる。イベントの中心人物であるジョニーさんは「個人でやっているイベントですが、仲間が手伝ってくれるからこそ開催できるんです」と笑顔。その言葉どおり、会場の飾り付けや交通整理など多くのスタッフが動いている姿が見受けられた。
イベントはお互いの愛車を囲みながら会話を楽しむといったアットホームな雰囲気。途中、特別な車検証入れやステッカーが当たる抽選会が行なわれイベントに華を添えていた。会場では排気音や飲食のマナーがついて徹底されていた。「誤解を受けやすい車種でもあるので注意を払っています」とジョニーさん。今後の活動を聞くと「小さくなってもいいから気力と体力が続く限り開催していきたいと思っています」とのこと。
会場には特別に作られたノボリが立てられ、Z400FXとそれ以外の車種に分かれて停められた。Z400FX以外の車種も絶版車が多く、まるで70年代のような空気感だった
オーナー同士だから他の車両の細かい部分が気になる。山梨からきた浅川 徹さんのZ400FX(E4B)はオリジナル度が非常に高いこともあって会場でも注目されていた
入ってすぐに見える案内板によってZ400FXとそれ以外の車両の駐車場が分けられていた。このような誘導もボランティアスタッフによって行なわれていた
会場使用料の徴収作業などもスタッフが担当。来場する人たちはマナーがよく、スムーズで楽しいイベント運営に協力していた
テイスト・オブ・ツクバのレーサーようなカスタム車も登場。エンジンから足まわりまでヘビーチューンがほどこされているのがわかる
こちらは往年のカフェレーサースタイルでキメたグループ。スタイルのみならずカスタムパーツや小物類、ヘルメットまで当時モノをセレクトしている
イベント開始時はやや曇っていて見えなかった富士山が、終了直前に雄大な姿を現した。チャンスとばかりに愛車との記念撮影をするオーナーが多数
35年前に購入した限定モデルを7年前に復活させた高森乙泰さん。一番最初に好きになったバイクだそう。純正カウルとショート管がポイント
FCRキャブレターや渦巻ファンネルなどのカスタムがほどこされた車両。エンジンガードのほか、さりげなくパフォーマンスダンパーも装着されている
絶版バイク部品専門店のBRCが出展。オーナー必携のサービスマニュアルをはじめエンブレムやワイヤー類などの製品を数多く並べていた
オリジナルで作られた3種類のノボリが会場を彩る。センスがよいデザインで「欲しい」という声も。主催側もイベントを楽しんでいることが感じられた
10年前にZ400FXミーティングを引き継いだジョニーさん(右)と主催メンバー。今まで方向性を探りながら運営してきたそうだ。ハーフカウルが装着されたZ400FXがジョニーさんの愛車
横田 和彦
1968年6月生まれ。16歳で原付免許を取得。その後中型、限定解除へと進み50ccからリッターバイクまで数多く乗り継ぐ。現在もプライベートで街乗りやツーリングのほか、サーキット走行、草レース参戦を楽しんでいる。