ヨシムラ
2018年9月1日(土)〜2日(日)にかけて開催されている、全日本ロードレース選手権シリーズ第7戦「九州モーターサイクルフェスタ2018 in オートポリス」にて、2019年モデルの新型ニンジャZX-10R/ZX-10R ABS/ZX-10RR/ZX-10R SEがお披露目となった。
かねてより告知のあったニューマシンのお披露目はレース2決勝前のピットウォーク中に行なわれ、ジョナサン・レイがニューモデルとなる2019年モデルのNinja ZX-10RRとともにサーキットに登場した。
発表されたNinja ZX-10Rシリーズは、モデルバリエーションは変わらず、外観もほぼ2018年モデルを継承していると言っていいが、その熟成ぶりはさらなる最速の称号に向けて、手抜かりのない内容と言えるだろう。発売は2018年10月1日より、導入国にて順次行なっていくとのこと。
2018年モデルからの主な変更点 ※公式リリースより
フィンガーフォロワーロッカーアームを採用
バルブ駆動方式に、トップレベルのレーシングテクノロジーを有するカワサキのレースエンジニアが設計したフィンガーフォロワーロッカーアームを採用し、エンジン出力と信頼性を高めています。エンジン出力が従来の200PSから203PS(Ninja ZX-10RRは204PS)に向上したほか、エンジン各部の改良により、低回転域から高回転域まで幅広いパワーバンドを獲得しています。フラットなトルクカーブと相まって扱いやすさを高めています。レースキットのハイリフトカムシャフト(別売)に無加工で交換可能です。
パンクル社製チタニウム製コネクティングロッド ※Ninja ZX-10RRのみ
レーシングカーや航空宇宙関連のエンジン部品、駆動系部品の開発製造を専門とするパンクル社によるチタニウム製コネクティングロッドを採用。軽量かつ耐久性の高いコネクティングロッドによりエンジンの最高回転数を引き上げ、さらなる出力向上やエンジンレスポンスの向上、幅広いパワーバンドを実現しています。また、コネクティングロッドの軽量化はハンドリング性能向上にも貢献しています。
サスペンションセッティングの最適化 ※「Ninja ZX-10RR」のみ
パンクル社製チタニウム製コネクティングロッドの採用にあわせて前後サスペンションのセッティングを変更し、ハンドリング性能の向上に寄与しています。
クラッチ操作不要でシフトアップ/ダウンが可能なデュアルディレクションKQS(カワサキクイックシフター)
従来「Ninja ZX-10RR」と「Ninja ZX-10R SE」のみに採用されていたデュアルディレクションKQSを、全てのモデルに装備。クラッチレバー操作やスロットル操作を行わずに素早いシフトアップ、シフトダウンが可能です。
傷を自己修復する「ハイリーデュラブルペイント」※Ninja ZX-10R SEのみ
特殊コーティング塗装の「ハイリーデュラブルペイント」を採用。傷を自己修復し、高品質な外観を維持します。
スペック一覧
商品名 | Ninja ZX-10R ABS/Ninja ZX-10R/Ninja ZX-10RR/Ninja ZX-10R SE | |
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形式 | ZX1002EKF/ZX1002FKF/ZX1002GKF/ZX1002HKF | |
全長×全幅×全高 | 2,085mm×740mm×1,145mm | |
軸間距離 | 1,440mm | |
最低地上高 | 145mm | |
シート高 | 835mm | |
キャスター/トレール | 25°/107mm | |
エンジン形式/弁方式 | 水冷4ストローク4気筒/DOHC4バルブ | |
排気量 | 998cm3 | |
内径×行程 | 76.0mm×55.0mm | |
圧縮比 | 13.0:1 | |
始動方式 | セルフスターター | |
点火方式 | バッテリ&コイル(トランジスタ点火) | |
潤滑方式 | ウェットサンプ | |
エンジンオイル容量 | 3.7L | |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション | |
トランスミッション型式 | 常噛6段リターン | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
ギヤレシオ | 1速 | 2.600(39/15) |
2速 | 2.222(40/18) | |
3速 | 1.944(35/18) | |
4速 | 1.722(31/18) | |
5速 | 1.550(31/20) | |
6速 | 1.391(32/23) | |
一次減速比/二次減速比 | 1.681(79/47)/2.294(39/17) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック(倒立) |
後 | スイングアーム(ホリゾンタルバックリンク) | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70 ZR17M/C (58W) |
後 | 190/55 ZR17M/C (75W) | |
ブレーキ形式 | 前 | デュアルディスク330mm(外径) |
後 | シングルディスク220mm(外径) | |
ステアリングアングル(左/右) | 27°/27° | |
車両重量 | 206kg(Ninja ZX-10R ABS/Ninja ZX-10RR) 204kg(Ninja ZX-10R) 208kg(Ninja ZX-10R SE) |
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燃料タンク容量 | 17L | |
カラー | Ninja ZX-10R/ライムグリーン×エボニー×メタリックグラファイトグレー、パールストームグレー×メタリックフラットスパークブラック Ninja ZX-10RR/ライムグリーン Ninja ZX-10R SE/メタリックカーボングレー×ニュートロンシルバー×ライムグリーン |
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発売予定日 | 2018年10月1日 |