カワサキ特派員

巷にあふれるカワサキネタを特派員がレポート

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GPZ900Rのスタイリングは、ジェット戦闘機をイメージしてデザインされているのだが、アンダーカウルにおいては高速タンカーなどが採用しているバルバス・バウのノウハウも活かされている。バルバス・バウとは、喫水線下(海面下)に設けられる船首部分を差す。基本的に丸く出っ張った形(球状船首とも呼ばれる)となっており、前進時に発生する引き波の抵抗を減らし、低燃費や高速化に貢献する仕組み。

そもそも理論として、空力ボディの効果は、70km/h〜80km/hくらいから数値的にはもちろん、体感としても表れる。GPZ900Rの場合、ノーマルのスタイルで0.33というすぐれたCd値を実現しており、空力ボディの一部であるアンダーカウルを外すことは、エンジン冷却(放熱)でわずかに効果が見込める程度だと聞く。

バイクのエアロダイナミックスにおいて、速度が増すにつれ粘性も高まったかのようにボディへまとわりつく空気を、いかにしてスムーズに後方へ流すかも重要となってくる。空気も水も流体と考えれば、アンダーカウルにバルバス・バウデザインを応用することは理にかなっている。また、アンダーカウルの先端部分はダウンフォースをかせぐスポイラー形状となっており、高速直進安定性に貢献していることは、最高速240km/h超という実走結果からも明らか。

カスタムの世界では外されることが多いGPZ900Rだが、装着しているメリットは多いのである。

KAZU 中西

1967年4月2日生まれ。モータージャーナリスト。二輪雑誌での執筆やインプレッション、イベントでのMC、ラジオのDJなど多彩な分野で活躍。アフターパーツメーカーの開発にも携わる。その一方、二輪安全運転推進委員会指導員として、安全運転の啓蒙活動を実施。静岡県の伊豆スカイラインにおける二輪事故に起因する重大事故を撲滅するための活動“伊豆スカイラインライダー事故ゼロ作戦"の隊長を務める。過去から現在まで非常に多くの車両を所有し、カワサキ車ではGPZ900R、ZZR1100、ゼファーをはじめ、数十台を乗り継ぎ、現在はZ750D1に乗る。
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