カワサキの国内向けモトクロッサー全7機種中、唯一2017年モデルが未発表であったKX250Fが一足遅れてそのベールを脱いだ。2015年モデルで吸気系と車体各部のリニューアルを受けていたKX250Fだが、2017年モデルではさらなる進化を遂げている。

大きくわけると、今回のモデルチェンジのポイントは“よりパワフルになったエンジン”、“104.6kgへとシェイプアップされた車両重量”、“フラット化され、扱いやすさを増したボディワーク”の3つだ。

エンジンはオフセットシリンダーや、ファクトリーマシン譲りのブリッジド・ボックス・ボトム・ピストンの新採用、コンロッドのジャーナルベアリング化などの変更を受けている。吸気ラインはダウンドラフト構造としたうえで、8ホールのインジェクター(従来モデルは4ホール)を採用。これらの変更により、エンジンパワーの増大と低中回転域でのレスポンスの向上を実現している。さらにエンジンの搭載角度を従来の14°から7°に変更することで、重心位置が変わりハンドリングもより軽快になっているという。

エンジン&シャシーの見直しにより、104.6kgの車両重量を実現した2017年 KX250F。クランクシャフトで180g、エアフィルターで250g、タンク&前後フェンダーで170gなどの軽量化をはたし、吸気系を含むエンジン全体で800g、シャシー全体で800g、合わせて1.6kg軽く(2016年モデル比で)仕上がっている。

また、フラットでライダーが動きやすいボディワークにも注力されている。メインフレームは従来モデルよりも6mm幅を狭くするとともに、剛性バランスが見直された。さらに、タンクは20mm高さを抑えた新形状とすることで、シートを従来モデルよりもフラット化。そのうえで、サイドカバーは必要最小限のサイズに変更し、左右のラジエターも10°内側に傾けシュラウド外側の幅を従来モデルよりも20mm短縮している。

そのほか、前後サスペンションも見直しを受けている。フロントフォークはインナーチューブの剛性変更に加えて、バネレートは2016年モデルの9.6N/mmから9.8N/mmに。リヤショックはより軽量なスプリング(バネレートは53N/mmから52N/mmに)を採用するとともに、バルブセッティングも変更を受け、荒れた路面でのブレーキング時のピッチングが抑えられている。

エクステリア面では、新形状の前後フェンダーやエンジンガードを採用。シュラウド部のデカールは樹脂成形時にグラフィックを転移させるインモールド成形とすることで、従来モデルよりも剥がれや擦れに強くなっている。また、タンク容量は2016年モデル比で0.3ℓ増の6.4ℓに増量された。

2017年モデルのKX250Fは2016年7月1日より販売開始予定。価格は2016年モデル比で1万6,200円高の77万2,200円となっている。


2017年モデル KX250F

オフィシャルビデオ

SPECIFICATIONS

車名(通称名) KX250F
マーケットコード KX252AHF
全長x全幅x全高 2,170mm×820mm×1,265mm
軸間距離 1,475mm
最低地上高 320mm
シート高 940mm
キャスター/トレール 28°30′/126mm
エンジン種類/弁方式 水冷4ストローク単気筒/DOHC4バルブ
総排気量 249cm3
内径x行程/圧縮比 77.0mm×53.6mm/13.7:1
始動方式 プライマリキック
点火方式 デジタル DC-CDI
潤滑方式 セミ・ドライサンプ
エンジンオイル容量 1.0 L
燃料供給方式 フューエルインジェクション
トランスミッション形式 常噛5段リターン
クラッチ形式 湿式多板
ギヤ・レシオ 1速 2.142(30/14)
2速 1.750(28/16)
3速 1.444(26/18)
4速 1.235(21/17)
5速 1.045(23/22)
一次減速比 / 二次減速比 3.350(67/20) / 3.846(50/13)
フレーム形式 セミダブルクレードル
懸架方式 テレスコピック(倒立・インナーチューブ径48mm)
スイングアーム(ニューユニ・トラック)
ホイールトラベル 310mm
310mm
タイヤサイズ 80/100-21 51M
100/90-19 57M
ホイールサイズ 21×1.60
19×1.85
ブレーキ形式 シングルディスク270mm(外径)
シングルディスク240mm(外径)
ステアリングアングル (左/右) 42°/ 42°
車両重量 104.6kg
燃料タンク容量 6.4 L
乗車定員 1名
カラー ライムグリーン(GN1)
発売日 2016年7月1日
メーカー希望小売価格 77万2,200円(税込み)

KX250F | 株式会社カワサキモータースジャパン